18Sep

痛みの症状が特徴の病気は様々にあります。
その中でも特に激痛を起こす原因となるのが胆石、すい炎、そして結石で3大激痛とも呼ばれる事があります。
そしてその内、結石の痛みが特に酷く、昔から七転八倒の苦しみや想像する事が出来ない痛みなどと表現されるほどの痛みを伴います。
そのためその激痛に耐え切れずに救急車が出動する事も少なくないようです。
ここでは結石が出来る原因、症状や対処法などを詳しくご説明します。
Sponsored Links
尿路結石とは?そもそも結石とはどんな石?
結石とはどのような石なのでしょうか?
もちろん石と言っても川原に転がっているような石ではありません。
ではなぜ体の中に石ができてしまうのでしょうか?
結石とは?
結石とはシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムの塊で腎臓などに出来るものを言います。
腎臓から尿管、膀胱、尿道と呼ばれる尿の通過する器官を尿路と呼びます。
そして、結石は上記のいずれかの器官に出来ることから総称して尿路結石と呼ばれています。
結石は発生する場所により名称が異なり、それぞれに特徴もあります。
上部と下部それぞれの尿路結石
尿路結石は大きく分けて上部と下部のものに分類されます。
上部尿路とは腎臓と尿管、下部尿路とは膀胱と尿道の事です。
それぞれ結石ができる場所によって上部と下部に分類されるのです。
上部尿路:
上部尿路とは腎臓と尿管を指します。
そのため、腎臓か尿管に結石が出来ると上部尿路結石となります。
下部尿路:
下部尿路とは膀胱と尿道を刺します。
そのため、膀胱か尿管に結石が出来た場合は下部尿路結石となります。
また、石が出来た器官によって更に細かく分類する事も可能です。
尿管=尿管結石
膀胱=膀胱結石
尿道=尿道結石
腎臓結石:
腎臓結石とは腎臓の腎杯や腎盂に出来る結石です。
腎臓結石の中でも更に細かく分類され、腎杯結石や腎盂結石と区別する事もあります。
結石が成長してしまうと腎臓の内部を埋め尽くす事もあり、サンゴ状結石と呼ばれる状態になる事もあります。
尿管結石:
腎杯や腎盂で出来た結石が尿管に落ちてくることがあります。
この結石が尿管に落ちてきた状態を尿管結石と呼びます。
尿管は腎盂尿管移行部、腸骨動脈交差部、尿管膀胱移行部という特に幅が狭い部分があります。
ほとんどの場合、落ちてきた結石は上記のいずれかに詰まります。
尿管結石は尿路結石の中で最も痛みが激しいと言われています。
膀胱結石:
膀胱とは尿を一時的に溜めておく為の袋状の器官です。
膀胱結石は膀胱に結石が出来る状態を指します。
膀胱結石で膀胱に結石が出来るには2通りあります。
1つは腎臓結石が膀胱まで落ちてくるもの。
2つ目は膀胱内部で結石が発生する場合です。
膀胱内で結石が出来る原因は前立腺肥大症や神経因性膀胱などの疾患が原因であると考えられています。
また、まれに膀胱手術の際に行った縫合の糸が核となり、糸の周りに結石が出来てしまう場合もあるようです。
尿道結石:
膀胱内に出来た結石が更に落ちてきて尿道に出来たものを尿道結石と呼びます。
尿道結石は女性より男性に多い症状です。
尿道に結石が出来ると血尿になったり、尿が出にくくなる場合があります。
Sponsored Links
尿路結石の症状と原因。動物性たんぱく質に要注意。
以前は尿路結石と言えば中年以上の男性に多い症状でした。
しかし、近年では女性や若年層でも尿路結石を発症するケースが増えています。
その主な原因とされているのが食生活の変化です。
一昔前は魚料理が多い和食が中心の食事でしたが現在では洋食や中華などかなり幅広くなりました。
そして、魚中心の食事から肉を多く食べるようになっています。
その結果、肉類から接種する動物性たんぱく質の量が以前に比べて大幅に増えているのです。
動物性タンパク質と結石の関係
肉類を接種すると体内のシュウ酸や尿酸が体内で増加します。
そしてシュウ酸はカルシウムと結合しやすいという特徴があります。
通常、カルシウムと結合したシュウ酸は便と一緒に体の外へと排出されていきます。
しかし、肉類などを大量に接種し、体内にあるシュウ酸の量が多いと尿の中にシュウ酸が移動していきます。
そして、尿の中でシュウ酸とカルシウムが結合し石の様な塊となり、この塊を結石と呼びます。
カルシウムの取りすぎは危険?
ではシュウ酸と結びつかないようにカルシウムの接種を控えたほうがよいのでしょうか?
一昔前まではカルシウムの取りすぎが要因の一つと考えられていました。
しかし、現在では積極的にカルシウムを接種することが推奨されています。
これはカルシウムの摂取量を増やし、腸内で結合する量を増やして便とともに排出するという考え方に基づいています。
尿路結石で危険な症状とは?腰痛や血尿があれば病院へ!
では最後に尿路結石の症状をご説明します。
血尿
尿路結石で起こる血尿は腎臓から尿道のいずれかの部位で結石によって傷が付いたことにより発症します。
一般的に結石の表面はトゲトゲした状態です。
そしてこの棘が上記のいずれかの部位に傷を残し、そこから出血させてしまいます。
ただし、結石のサイズが小さい場合はトゲも少なく、ほとんど痛みがない場合もあります。
腰の痛み
尿路結石が原因で腰痛が起こる場合もあります。
通常、腎臓で出来た結石は尿管へとどんどん下へと落ちて行き、尿管までの間に詰まることで痛みを感じるようになります。
尿管は細い為、結石が尿管に詰まる尿管結石になると尿が正常に排出できずに腎臓に逆流する事があります。
すると腎臓は逆流してきた尿によって膨張してしまいます。
この状態を水腎症と呼び、この時に腰に激しい痛みの症状が現れるようになるのです。
Sponsored Links