その「痛み」や「しびれ」。 放置していると大変なことに…

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扁桃炎の症状と治療期間は?膿が溜まり治らないなら手術を検討しよう。


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扁桃炎は、子供の頃に誰もが経験する身近な病気ですね。

大人になってからは、扁桃炎を1年に何度も発症する人もいれば、まったく無縁な人もいます。

実は、扁桃炎は、軽微なものだけでなく生死に関わるものまであります。

驚かれたかたも多いと思いますが、そんな方は是非読んでみてくださいね。


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そもそも扁桃腺って何?どんな役割があるのか解説

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扁桃腺は口の中にあるので、鏡を使えば自分でも口を開けて確認することができます。

舌のつけ根あたりにある両脇のコブのようなものが見えると思いまが、それが扁桃腺です。

扁桃腺には、体内へ侵入してくる細菌やウイルスから体を防御する役割があります。

ただ、扁桃腺が大事な役割を果たしているのは7歳くらいまでで、中学生くらいまでに成長すると、すべての免疫機能が成熟します。

ここまで成長すると、免疫機能は扁桃腺からリンパ節へ移行していきます。

つまり、大人になると扁桃腺はなくても困らない組織ということがわかりますね。

扁桃炎は大きく分けて2つ。それぞれの症状は?

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扁桃炎には、急速に進行する一過性のものと、何度も繰り返すものに大きく分けることができます。

急性扁桃炎とは?

ある細菌やウイルスに感染することが原因で、扁桃腺に一時的に炎症を起こすことを急性扁桃腺炎と呼びます。

<症状>

  • 扁桃腺が赤く腫れる
  • 高熱
  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 喀痰の増加

慢性扁桃炎とは?

急性扁桃炎を年に3、4回繰り返すことを慢性扁桃炎と呼びます。

慢性扁桃炎は、以下の3種類があります。

慢性単純性扁桃炎

慢性単純性扁桃炎は、比較的軽度な症状が持続する病気で、主に成人が発症します。

本来であれば加齢と共に縮小する扁桃が、扁桃炎を繰り返してきたことにより程度の大きさを保った状態であり、子供よりも大人に多く発症します。

<症状>

  • 微熱
  • のどの痛みや違和感
習慣性(反復性)扁桃炎

急性扁桃炎による高熱や喉の痛みといった症状を年に5回以上繰り返す状態を習慣性扁桃炎と呼びます。

習慣性(反復性)扁桃炎は、大人よりも子供に多い扁桃炎です。

子どもが年に1、2回の急性扁桃炎を起こすことは珍しくないのですが、回数が増えてくると慢性化している可能性が高いと言えます。

症状は、前述の急性扁桃炎と同じです。

病巣性扁桃炎

扁桃腺の症状は、ほとんど現れないか軽微な程度ですが、扁桃腺以外に他の疾患を併発するのが特徴です。

併発しやすい疾患には、関節リウマチ、IgA腎症、掌蹠膿疱症、胸肋鎖骨過形成症があります。


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扁桃炎の治療について。完治するまでの期間はどのくらい?

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扁桃炎は、細菌やウイルスによる感染によって起こるので、対象の病原体にあわせて治療を行います。

細菌性かウイルス性かは、血液検査や細菌培養検査、溶連菌迅速検査キットなどで確定します。

細菌による感染を疑う場合

細菌性の扁桃炎は、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌などが原因となります。

細菌性が疑われる場合には、抗菌薬(抗生剤)を内服します。

アモキシシリン(ペニシリン系)が第一選択になりますが、ペニシリン系抗菌薬にアレルギーがある場合には、マクロライド系が使用されることもあります。

7~10日間の治療期間が目安となります。

ウイルスによる感染を疑う場合

感染症迅速検査で陰性の場合、もしくは抗菌薬を服用しても症状が改善しない場合には、ウイルス性の扁桃炎として治療します。

ウイルス性の扁桃炎は、EBウイルスが原因になることが多いです。

治療ですが、EBウイルスに対する抗ウイルス薬はありませんので、発熱、喉の痛みや腫れといった症状に合わせた処方による対症療法を行います。

7~14日間の治療期間が目安となります。

膿が貯まる扁桃炎って何なの?入院して手術が必要なこともある。

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扁桃炎が進行すると、細菌が扁桃腺の周りにある被膜を破って炎症の拡大を起こすことがあります。

これを扁桃周囲炎と呼びます。

そして、一度、扁桃周囲炎まで進行してしまうと、そこに膿が溜まりやすくなり膿瘍を形成することがあります。

これを扁桃周囲膿瘍と呼びます。

扁桃周囲膿瘍の症状は?

  • 高熱
  • 左右どちらかの喉の激しい痛み
  • 口が開けにくくなる
  • 声がこもる
  • 飲食ができなくなる
  • 腫れが進行すると気道が狭くなり、呼吸が苦しくなり危険

扁桃周囲膿瘍の治療はどのようものがある?

まず、扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍の区別をしっかりとすることが大切です。

扁桃周囲炎の場合は、抗菌薬を使った薬物治療が選択されます。

しかし、扁桃周囲膿瘍まで進行している場合には、抗菌薬投与よりも溜まった膿を排出させることが第一優先です。

なぜなら、膿瘍部分には抗菌薬が浸透しにくく治療に時間がかかってしまうからです。

膿が扁桃腺の周辺に限局している場合には、さほど危険ではありませんが、膿が頚部や胸部へ広がっていくと、大変危険です。

胸部膿瘍で死亡してしまったという事例も報告されていますので、いかに排膿が重要なのか理解していただけると思います。

排膿するには入院は必要性なのか?

排膿する方法は2つあります。

  • 口から注射針を入れて穿刺吸引する。
  • 局所麻酔後にメスで2cm程度を切開する。

穿刺吸引であれば、外来治療できますが、切開の場合は入院が必要になります。

扁桃腺を摘出する手術も検討するべき。

一度でも扁桃炎の周囲に炎症が拡大し膿瘍を形成してしまうと、それを排膿したとしても再燃することが多いのです。

痛い思いを何度もしなければいけないのかと考えると怖いですね。

そういった方は、扁桃腺の摘出もご検討ください。

扁桃腺を摘出することで、治療期間の短縮や、扁桃炎の再発を防止することができます。

手術するには10日程度の入院が必要となります。


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