24Nov

朝起きたら肩が急に痛む。荷物を持ったら肩に激痛がはしる。
もしかしたら突然そんな事が起きるかもしれません。
日本人で肩に痛みやこりを抱えているひとは約8割と言われています。
そのためマッサージ・リラクゼーションサロンが15万件ほどあり、コンビニのなんと3倍あるそうです。
なぜこんなに多いのでしょうか。それは日本人の独特な文化「うなずき」にあるようです。
成人だと5㎏ぐらいある頭を上下に動かしているのは、肩の筋肉にかなり負担がかかります。
そして日本人はアメリカ人の約3倍もうなずいているそうです。
そうなると肩の痛みが日本人に多く起こる理由も十分うなずけますね。
また長時間同じ姿勢を続けるデスクワークや家事、勉強、スマホなども肩の痛みの原因とされています。
そのため肩の痛みは性別や年齢に関係なく、多くの方が経験しているようです。
ここでは肩の痛みの原因を紹介し、それに対しての治療法と予防について解説します。
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肩の痛みの原因は
肩に痛みがでる原因は一つではありません。
五十肩、姿勢、スマホ、枕、寝違えなどがあります。一つずつ紹介いたしましょう。
五十肩
骨や関節が老化してくるために肩甲骨と上腕骨つなぐ筋肉が衰えて炎症を起こす病気です。
また骨や筋肉の摩擦を防ぐ役割を持つ液体が入った滑液胞が炎症の場合もあります。
これは、同じ姿勢をずっとして、重い荷物を持って負荷を肩に与えるとなりやすくなります。
そして最も辛いといわれているのが、夜に肩がズキズキ痛くなって眠れないことです。
寝られなくなるくらいまで症状が進行すると、通常診断に行く人も多くなると思いますよね。
しかし、炎症がおさまると痛みが和らぐので、病院に行かずに放置する方も多いそうです。
必ず診断を受けましょう。あまり長く放置すると運動障害が残ってしまうこともあります。
枕
枕の高さが合っていない場合も痛みの原因になっています。
低すぎるあるいは、高すぎる高さの枕で肩に負担にかけた状態で長い時間寝ると首の筋肉が収縮します。
この首の筋肉の収縮よって肩の痛みが発症します。
朝起きた時に横をむいて痺れや神経痛が伴う場合は枕の高さが原因とされています。
一度枕の高さを自分にあったものなのかを一度たしかめてみましょう。
姿勢が悪い
背中から肩、首にかけて僧帽筋があります。この筋肉が肩の動きの中心です。
この筋肉が肩甲骨を動かし、背骨と上腕骨をつなげています。
ですから、この僧帽筋の動きのどこかに無理が生まれると肩の痛みがでてきます。
例えば背中をまげて歩く、テレビを寝ながら見る、足を組む、など。
これらの姿勢が悪い体勢となり、肩の筋肉に無理をかけて痛みが生まれてしまうのです。
スマホ
スマホを操作すると頭をさげて背中を丸める姿勢が続きます。
この姿勢は頭が前にでる形になるので、僧帽筋にかなりの負担がかかります。
そして猫背に近い形になるので、内臓に負荷をかけてしまい、代謝の機能が低下します。
よって血行も悪くなります。
猫背によって肺も押さえつけられてしまう形なので呼吸も浅くなってしまいます。
どうしても致し方ない、忙しい時以外は長時間のスマホは避けましょう。
ではその発生した痛みを解消するにはどんな方法があるでしょうか。次に紹介したいと思います。
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肩の痛みを解消するには
ストレッチをする
やはり肩の痛みを解消するにはストレッチが効果的です。
ここでは3種類のストレッチを紹介しましょう。
- タオルを両手に持ち、まっすぐ頭の上にのばします
- 息を吸い込み吐き出しながら両手を下に引き延ばします
これを7から8回繰り返します。
タオルを持つ位置を両端ではなく少し真ん中よりにして持ち手の間隔を狭めたほうが効果的です。
- 片方の背中にもう片方の鎖骨に手をひっかける
- 息を吐きながら首を伸ばします
左右ともに4から5回繰り返します。
- 横向きにたって壁に手をつけます
- 足を一歩前にだし胸を伸ばす
左右ともに2から3回を目安に行います。
そして仕事中でもできるストレッチがあります。
このストレッチを30分おきにするとかなり解消されます。
- 椅子に座ったまま肩の筋肉をリラックス状態にします
- 息を吸いながら両肩をあげます
- 10秒間姿勢を維持して肩の筋力を緩めたら最後に脱力します
- 次に息を吐きながらゆっくりと肩を下げます
- 10秒間姿勢を維持して肩の筋力を伸ばしたら最後に脱力します
マッサージする
肩の痛みには筋肉の緊張を緩めることと血行をよくすることが大事といわれています。
こちらは自分でできるマッサージを紹介いたします。
- 床にあぐらをかいて座りお尻の横に両手をおきます
- 右に10秒左に10秒首を傾けて筋肉をほぐします
- 首から肩へ円を描くようにやさしく揉みます
- 肩に痛みのある両手で反対側の二の腕を持ちます
- 二の腕を持ったほうの中指、人差し指を使って肩甲骨側をぐいぐい押します
安静にする
肩の痛みが激しい場合は無理をせずに安静にするのが一番と言われています。
肩に負担をかける無理な姿勢から解放させます。そしてつねにリラックスさせます。
寝る時は頭より肩の位置が下がると負担がかかります。
枕を抱きかかえて肩を下がらないようにすると痛みを和らげることができます。
運動する
肩を動かすと痛みを感じる。なるべく動かしたくない。そう思われる方も多いと思います。
しかし肩を全く動かさないと肩が固まってしまいます。
腕があがらなくなる関節拘縮になる可能性があります。
ですから無理のない程度に運動をして肩を柔軟にしておきましょう。
次に肩が固まらない運動を紹介いたします。
- 両腕を軽く後ろに引きましょう
- 肩をあがらないようにして胸を張るように背中を内側の寄せる
これを20回くりかえします。
首を温める
肩の痛みの場合は冷やすのではなく温めることがいいとされています。
ですから特に夏場にクーラーのつけすぎや寒い冬は筋肉が硬直します。
そして血流が悪くなり肩の痛みが軽減できません。
湯船に入って首までつかり温めましょう。
肩の痛みとの付き合い方
ここまで肩の痛みとその原因、対処法を紹介しましたが、重要なのは2点です。
血行をよくすることと肩の筋肉に負担をかけず柔らかくすることの2点です。
対処法の目的はすべて血行をよくして筋肉をほぐすこととなっています。
普段の生活でこの2点を意識していれば、未然の予防となり悪化を防げるのではないでしょうか。
たとえば今の自分の姿勢がどんな状態なのかを意識してみる。
寒い外からもどったら必ず湯船につかるなどです。
そうすれば急に肩の痛みが起きる可能性はかなり低くなると私は思います。
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