22Nov

なんとなく手のひらが痛くて痺れている。左手だけが痛い。
何が原因かわからないけれど。とそんな様に思うことがあるかもしれませんね。
手で鞄を持つ。ご飯を食べる時に手で箸を使う。手で顔を洗う。
とこのような時です。
手であれば少し放置してもいいかもしれない。そう思うかもしれません。
ここでは具体的な例として手根管症候群。
腱鞘炎の2点を上げて手の痛みについてお伝えします。
手根管症候群とは手のひらの中心の走っている正中神経というものがあります。
この正中神経がなんらかの力によって圧迫されると痺れや痛みが発生する病気です。
症状としては手の付け根が痩せてくる。
手がチクチクと痛み、痺れが起きるなどです。
腱鞘炎とは筋肉を動かすために腱という組織があります。
その腱が腱鞘というトンネル状のところを通っているのです。
この腱鞘と腱の間に炎症が起こる病気が腱鞘炎です。
症状としては手首に痛みが走る。そして手首が曲げられない。
この2点です。炎症によって痛みが発生し手首を動かすことができないのです。
そして腫れも伴うのです。
ではそれぞれの原因、それに対する対策を順に説明しましょう。
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手のひらの痛みの原因は
手根管症候群の場合
これは普段の生活で手の酷使が原因と考えられています。
特に手を使って仕事をしている人や細かい作業をする主婦に多いようです。
たとえば工場で工具や電動ドリルを使っての仕事。
また細かい手芸をするなどです。
長時間にわたって手に振動を受けるのも発症する可能性が高いそうです。
また主婦も家事や育児で細かい作業が多いため、発症します。
このため、どちらかというと男性よりも女性の方がかかり易いとも言われています。
腱鞘炎の場合
この腱鞘炎の原因も手の酷使です。
ただこちらはパソコンの打ちすぎやピアニスト、漫画家、小説家など。
職業上どうしても手ばかり使う人に多い傾向です。
また最近ではスマートホンのやりすぎで腱鞘炎になる人もいます。
特に親指だけ使っている人は要注意のようです。
また出産直後の女性もホルモンのバランスが崩れるのが原因で腱鞘炎になります。
とくに赤ちゃんをだいたり授乳したりする際に発症します。
ではどのようにすれば対処できるでしょうか。
手のひらの痛みの対処法とは
手根管症候群の場合
手根管症候群の対処法としては、サポーターをして手首を安定させます。
それにより手根管にかかる圧力を和らげます。
また、鎮痛剤やビタミンBの服用が上げられます。
これにより末梢神経の代謝が促進されて血流があがります。
また局所麻酔薬でステロイド注射もします。
そしてこのような保存治療で治らないような症状だと手術になります。
靭帯を切って神経の圧迫を取り除きます。
手術方法は手のひらを直接切って4㎝くらい切る方法。
1㎝ほど切って内視鏡で行う方法の2つがあります。
内視鏡での手術はメスの長さが短いので、患者に負担をかけずに術後の回復が早い。
というメリットがあります。
ですから最近はいろいろなオペで内視鏡が使われています。
症状が重度で様々な内部を見ながらオペをしなければならない時は直接4㎝くらい切る手術を行います。
腱鞘炎の場合
腱鞘炎の対処法ですが、まず起きたら炎症を押さえるため冷やしましょう。
そのあとは安定させるためにテーピングもしくはサポーターです。
サポーターは仕事の邪魔になったりしますが、テーピングを巻くより手間がかりません。
ですから状況によって使いわけましょう。
治療薬としては始めに非ステロイド系の内服薬とロキソニンです。
もし安静や内服薬で効果がでないとわかると次に注射を行います。
副腎皮質ホルモン剤の注射になります。これは炎症を抑えるのが目的です。
ただ効果の期間としてはあまり長くないため、注射を繰り返してしまうこともあるそうです。
この場合は担当医師と慎重に話を進めていきましょう。
次に手根管症候群と腱鞘炎の自分でできる対策をお伝えしましょう。
自分でできる対策
まずはストレッチです。これは例えば腱鞘炎になったばかりの違和感のあるころにやると効果的です。
一度腱鞘炎になり治療したと思っても再発する可能性があるので、ストレッチはその予防になります。
次にマッサージを行って血行をよくすることもいいでしょう。
特に上腕から手首にかけてまでマッサージすると効果があるようです。
もしテーピングの固定が必要な時はテーピングする前にマッサージして血行をよくしておきましょう。
ただテーピングの巻き方がありますので、病院で指導を受けて学びましょう。
またツボを押す事でも効果があります。
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手のひらの痛みとの関わり
ここまで手根管症候群と腱鞘炎の2を例に手のひらの痛みのついてお伝えしました。
やはり大きく治療法を分けると手術をしないで治すのか。
手術をして治すのか。
ここで治療のアプローチが大きく違うことが分かります。
患者さんとしても手術とは大きな壁であり、そこを超えるのはある一線をこえる勇気が必要です。
なぜなら手術は常に失敗する可能性があるからです。
そして後遺症が残ることがあるからです。特に神経のまわりは一度傷をつけると再生しません。
もし、失敗したら術後も一生麻痺や痺れに悩まされるところでしょう。
ですからなるべく保存治療で治したい。非常にわかります。
ただもし保存治療が効果的でなかったとしたら、手術に踏み切ることも柔軟に考えてみましょう。
これは事前に情報を多く集めて信頼できる医者を探す。
その医者と十分話ができればあまり問題は無いように思います。
もう一つ大事なことは早急に病院へいく。ということです。
手の痛みの腱鞘炎や手根管症候群は非常に簡単になってしまう病気のようです。
ですから病気にかかった初期段階は軽く見てしまい、放置しまうかもしれません。
そしてやっと診断に行くのは重度になってから。
それだとかなり後手をふんでしまい、治すのに時間がかかり手術時のリスクが高くなります。
なるべく早めに病院へ行って医師の診断を受けるようにしましょう。
この病院へ行くタイミングと手術するタイミングの2点がこの病気を治す上で重要と思われます。
この判断をなるべく早めに決断するようにしましょう。
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