11Jul

耳の外側が腫れあがって痛くなる。
どこかにぶつけたり、特に傷がないのに痛いのであればそれがある病気の症状かも知れません。
ただの痛みと放置しておくと実は大変なことになってしまうかもしれません。
今回は耳の痛みの原因と、その対処法をご紹介します。
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耳が痛い!その痛みの原因は何?
ではまずは耳の外側が痛くなる原因をご説明します。
耳の外側が痛くなる原因は様々です、
まずは原因をしっかりと把握して症状ごとに適切な処置をとるようにしましょう。
外耳炎(がいじえん)の症状と対処法は?
耳の外側の痛みを感じた時にまずに疑われるのが外耳炎(がいじえん)です。
よく聞く中耳炎に比べて症状は軽く、放置しておくとそのうち直っていることもあります。
しかし、場合によっては重症化する事もありますので、いつまでも症状が良くならないようであれば一度耳鼻科医を受診してください。
1. 外耳炎の症状とは?
外耳とは鼓膜から耳の穴の入り口までの部分の事です。
この部分が炎症する症状の事を外耳炎と呼びます。
発症に気が付く初期段階として、耳に痛みを感じます。
さらに症状が進行すると、耳に刺激を与えるとさらに強く痛みを感じるようになります。
上記以外にもかゆみや耳垂れなどの症状を発症する場合もあります。
炎症が悪化するとリンパ腺が腫れます。
この状態になると食事の際に顎を動かしただけでも痛みを感じたり、発熱するようになる事があります。
基本的に症状が重症化する事は少なく、通常は放置していても4~5日程度で勝手に治ります。
ただまれに重症化することがありますので、症状が1週間以上続くようでしたら耳鼻科医を受診するようにしてください。
2. なぜ外耳炎になってしまうのか?
次に外耳炎になってしまう原因をご説明します。
原因として一番多いのが”耳かき”によって外耳を傷つけてしまうことです。
外耳の中は非常に傷が付きやすく、耳掃除をしすぎるとその刺激で損傷してしまう事があります。
この損傷した傷口から雑菌などが感染し炎症を引き起こします。
ですので耳掃除のやりすぎには十分注意してください。
最適な耳掃除の頻度は1週間に1~2回程度です。
耳掃除を行う際には竹製や鉄製の硬い耳かきではなく、綿棒などで優しく行ってください。
また、外部からの異物が外耳に進入することでも外耳炎になることがあります。
プールやシャンプーなどで耳に水が入ってしまったら、入ってしまった水を耳の外へ出すようにしてください。
また、ヘアセットの際に使用するヘアスプレーなどの刺激物も外耳に入ってしまうと外耳炎の原因になりますのでご注意ください。
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耳が変形してしまう耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)とは?
あまり聞きなれない病名ですが放置しておくと耳が変形してしまう事もあります。
症状が進行すると痛みと腫れが酷くなります。
また、治療が遅れたり再発を繰り返すと耳が変形してしまう事があります。
1. 耳介軟骨膜炎(じかいなんこつまくえん)の症状は?
耳介(じかい)とは耳の外側の軟骨部分の事です。
この部分が炎症を起こすことを耳介軟骨膜炎と呼びます。
初期症状は耳たぶがうっすらとした赤みと軽い腫れです。
症状が進むにつれて痛みを伴い、腫れも酷くなります。
そして治療せずに放置したり再発を繰り返してしまうと耳の軟骨の周りにある肉が厚くなり耳が変形してしまう事もあります。
2. なぜ耳介軟骨膜炎になってしまうのか?
耳介軟骨膜炎は耳に限らず軟骨がある箇所ならどこでも発症する可能性がある症状です。
しかし、特に皮膚が薄い耳は炎症が起こりやすく発症の割合が高くなっています。
ピアスの穴を開けたりするとそこから雑菌などが侵入しやすくなり、侵入した雑菌などが繁殖し炎症を引き起こすのです。
また、ヘルメットなどを長時間かぶり耳を圧迫することでも発症することがあります。
耳が長時間圧迫され続けると耳介に血腫(血の塊)が出来てしまうことがあります。
この血腫が原因となり耳介軟骨膜炎を発症してしまう可能性があるのです。
耳たぶが赤く腫れてしまい痛みを感じた場合は耳介軟骨膜炎の可能性が高いです。
耳介軟骨膜炎を放置しておくと耳の形が変形してしまう可能性もあります。
1週間以上症状が良くならない場合は一度耳鼻科医を受診するようにしてください。
3. 耳介軟骨膜炎の対処法は?
自宅で出来る応急処置方をご紹介します。
耳介の赤みや腫れに気が付いたら基本的には耳介を冷やす(アイシング)ようにしてください。
但し、直接氷で冷やすと水が耳に入ってしまったり、凍傷を起こしてしまう危険があります。
ビニール袋などに氷を入れて、タオルなどで包んだ状態で耳介を冷やすようにしてください。
痛みや腫れが酷かったり、1週間以上症状が良くならないようであれば耳鼻科医を受診するようにしてください。
4. 耳介軟骨膜炎の治療の方法は?
前記の通り、症状を放置したり再発を繰り返すと耳が変形してしまう事があります。
通常病院では抗生剤の投与と、消炎鎮痛剤の投与を行います。
炎症が重症な場合は副腎皮膚ステロイド薬を全身投与したり、局部注射などを行います。
症状が長引くようなら手遅れになる前に耳鼻科専門医を受診するようにしましょう。
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