2Sep

突然鼻の奥の方に痛みを感じた事ありませんか?
よくあるのが鼻の奥の方に感じるツーンとした痛みだと思います。
ほとんどの場合、痛みは直ぐに消えるのでさほど気にする必要はないです。
しかし、症状が長引く場合や頻繁に起こるようだと何かしらの病気などの可能性も疑われます。
たかが鼻の痛みと放置していると実は恐ろしい病気の初期症状なんて事もあるかもしれません。
ここでは鼻の奥が痛くなる原因や治し方、また考えられる病気などについて詳しく説明していきます。
Sponsored Links
鼻の奥と喉の上は繋がっている。中間部分が痛むのは上咽頭炎
鼻の奥と喉は繋がっています。
そのため、鼻の奥が痛いのか喉が痛いのか分かりにくい場合があります。
鼻の奥と喉の中間が痛い場合
場合によっては鼻の奥と喉の中間が痛いということもあると思います。
では、鼻の奥から喉にかけて痛みを感じる時、体に何が起こっているのでしょうか?
鼻の奥や喉にあるリンパ組織は体内に侵入した異物などの有害物質を体外に排出する機能があります。
しかし、リンパ組織がウイルスや細菌に感染してしまうと免疫反応を起こし、鼻の奥や喉の粘膜やリンパ組織が腫れて痛みを発します。
この鼻の奥と喉の間くらいに起こる痛みの原因は上咽頭が炎症を起こしている為です。
これは風邪を引いた際の直りかけの時に多い症状で、今後、症状が改善される前兆でもあります。
なぜ鼻の奥が痛くなる?悪性の腫瘍に要注意
では次に鼻の奥に痛みを感じる原因をご説明します。
鼻の奥が痛くなる原因は数多く存在しています。
ではそれぞれの原因を詳しく説明していきます。
温度差
冬場に良く起こる症状です。
暖かい室内などから急に寒い屋外へ出て鼻から息を吸い込んだ際に起こります。
極端な温度差により、鼻の奥でより冷たさを感じてしまいます。
すると体が冷たさを痛みと認識し、鼻の奥に痛みを感じるようになります。
痛みは一時的なものなので特に痛みを感じても問題ありません。
但し、マイナス数十℃になるような極端に寒い場所で鼻や口から深呼吸をすると鼻の奥の粘膜や肺に損傷を起こす場合があります。
上咽頭炎
改めて上咽頭炎に関して詳しくご説明します。
喉は上咽頭、中咽頭、下咽頭の3つの部分に分けられます。
その内、鼻の奥に最も近いのが上咽頭です。
鼻の粘膜が乾燥する乾燥性鼻炎などで鼻の粘膜に炎症が起こると体外から体内へ異物が侵入しやすくなってしまいます。
そして、体内に侵入してきたウイルスや細菌などの異物が最も感染しやすいのが上咽頭なのです。
上咽頭に炎症が起きてしまうと鼻の奥と喉の中間辺りに痛みを感じるようになります。
また、その他の症状では鼻水が喉に流れていく後鼻漏れ、発熱、倦怠感なども現れます。
鼻の奥の痛みに加えて上記の様な症状があれば上咽頭炎の可能性が高いです。
発熱の症状もあれば急性上咽頭炎の可能性があります。
急性上咽頭炎の症状は1~2週間程度で治まります。
しかし、症状を長引かせてしまうと慢性化し、慢性上咽頭炎になってしまいます。
慢性上咽頭炎になると発熱の症状は出ないのですが、それ以外の症状がなかなか改善しなくなってしまいます。
副鼻腔炎
鼻の奥の方には副鼻腔と呼ばれる空洞があります。
この副鼻腔の中で起こってしまう炎症を副鼻腔炎と呼びます。
副鼻腔炎はウイルスや細菌等に感染する事で症状を発症します。
鼻の奥の痛みの以外に、粘度の高い鼻水、黄色っぽい鼻水、鼻の奥の嫌な臭い、頭痛、発熱等の症状があります。
通常症状は1~2週間程度で完治します。
しかし、症状をこじらせてしまうと副鼻腔炎を長引かせてしまう事があります。
そして、症状が3ヶ月以上継続してしまうと慢性副鼻腔炎と診断されます。
悪性の腫瘍
鼻の奥に悪性の腫瘍が出来てしまう場合があります。
悪性腫瘍が出来てしまうと、痛み以外に以下の様な症状が現れます。
鼻近辺の感覚がなくなる
出血(鼻血)
通常とは異なる違和感を感じたら直ぐに病院で診察を受けるようにしてください。
Sponsored Links
乾燥で鼻の奥が痛い時の対処法。インフルエンザや副鼻腔炎予防は保湿から。
では最後に鼻の奥が痛くなったときの対処法をご紹介します。
一番大事なことは保湿する事です。
鼻の奥が乾燥するということは鼻の奥の粘膜が乾燥するということです。
鼻の奥の粘膜が乾燥すると痛みに敏感になり、ちょっとした刺激でも痛みを感じるようになってしまいます。
特に旅行などでの宿泊先のホテルなどでは乾燥しやすいです。
フロントで加湿器を借りたり、加湿器がない場合は濡れたタオルを部屋につるしておくと乾燥を和らげる効果があります。
また、冬のご自宅でもエアコンやストーブなどを使用し続けると乾燥しやすくなります。
加湿器を設置したり、観葉植物を設置するのも乾燥対策に効果的です。
また、前記の通り、鼻の奥が乾燥すると痛みを発するだけではなくウイルスや細菌にも感染しやすくなります。
結果、風邪を引くだけではなくインフルエンザや副鼻腔炎を発症しやすくなってしまうのです。
まとめ
乾燥した粘膜はちょっとした刺激で痛みを感じるようになります。
そして、乾燥した粘膜はウイルスや細菌に感染しやすくなります。
冬場は特に乾燥しやすいです。
室内では湿度を適度に保ち、屋外ではマスクをして鼻の奥が乾燥しないように注意しましょう。
参考:
Sponsored Links