11Aug

激しい運動で息が上がっている訳でもないのに肺に痛みを感じたことはないでしょうか?
肺に痛みを感じるのは喫煙者によくある症状の一つです。
しかし、非喫煙者も肺に痛みを感じることがあります。
そしてその痛みは実は肺に起こる病気のサインかも知れません。
ここでは喫煙者、非喫煙者両方に起こりうる肺の病気に関して詳しくご説明します。
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肺は酸素と二酸化酸素の交換器!肺の機能とは?
肺は生命活動に欠かすことが出来ない呼吸を行う重要な器官です。
まずは肺の機能など、肺について詳しくご説明します。
肺の機能
肺は心臓から送られてくる二酸化炭素を酸素と交換する機能があります。
そして酸素は血液の流れに乗って全身へと送られます。
その後、酸素は体内の細胞のエネルギー源として使用され、二酸化炭素となり再び肺に戻ってきます。
呼吸器官の持つ防御力
口や鼻などの呼吸器官は体内へ空気を取り込み、気管を通り肺へ空気を送り込みます。
肺は取り込まれた空気に含まれる酸素を血液内に送り細胞に届けます。
そして、酸素を取り込むと同時に二酸化炭素を体外に排出するという動作を繰り返して行っています。
一連の動作は無意識に、そして自動的に行われています。
しかし、空気中には様々なウイルスや細菌が存在しており、呼吸の際にこれらの異物を体内に取り込んでしまう可能性があります。
体内に取り込まれた菌が繁殖すれば風邪を引いたり体に不調が訪れます。
しかし、これらのウイルスや菌を取り込んだからと言って必ず体調を崩すわけではありません。
それは気管になえている線毛(せんもう)のおかげです。
線毛が体内に入り込もうとしているウイルスや菌をキャッチして体外へ排出してくれます。
このため、体内にウイルスが侵入しても必ずしも体調不良を起こすわけではないのです。
また、仮に線毛をすり抜けウイルスが肺に到達したとしても肺自体にも防御機能が備わっています。
それがマクロファージと呼ばれる免疫細胞です。
肺周辺にはこのマクロファージと呼ばれる免疫細胞が存在し、ウイルスや菌を無力化する事が出来るのです。
肺の構造
肺は人間の胸部のほとんどを占めていて、二個一対で存在しています。
重さは成人の男性で大体1kg程度で、脳や肝臓の次に体内で大きな臓器です。
肺の中には肺胞(はいほう)と呼ばれる球体の組織が集まっています。
そしてそれらが無数に枝分かれしながら気管へと繋がっています。
この肺胞は酸素と二酸化炭素の交換を行う肺の中でも特に重要な部分です。
を持つ組織から成り立っていて、肺胞に接する無数の毛細血管との間で酸素と二酸化炭素の交換を行なっています。
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肺の痛みの原因はタバコだけじゃない!
肺が痛くなる原因は様々です。
肺の内部には痛みを感じる神経は存在していません。
痛みを感じる神経は肺の外側にあり、肺が痛い=肺の外側が痛いと言うことになります。
この為、胸の痛みと間違いやすいので注意が必要です。
肺の痛みか、胸の痛みかは深呼吸をする時に感じる痛みで判断できます。
痛みが直ぐに引くようなら肋骨神経と呼ばれる胸の痛みの可能性が高いです。
この神経が痛む事を肋骨神経痛(ろっこつしんけいつう)と呼びます。
肋骨神経痛を発症してしまう主な原因は姿勢の悪さと言われています。
また、過度なストレスでも肋骨神経痛を発症することかあります。
ストレスによるものであればストレスの原因を解消させれば症状も改善します。
ストレスを解消して正しい姿勢を心がけましょう。
それでも痛みが引かない場合は無理をせず、湿布などを貼ると痛みが和らぎます。
一方、深呼吸をして激しい痛みを感じたりいつまでも痛みが引かない場合は注意が必要かもしれません。
心臓や他の臓器に異常がある場合もあります。
念のため一度病院で検査を受けることをお薦めします。
肺が痛いときに疑うべき病気は?
では最後に肺が痛いときに疑われる病気をご説明します。
肺炎
風邪の症状がいつまでも長引き、咳や痰などの症状が続く場合は肺炎を疑う必要があります。
肺炎は日本人の死亡原因の中でも常に上位に入っている危険な病気です。
特に老人など体力や免疫が落ちていると重症化しやすく、とても危険です。
また、若い人に多いのがクラミジア肺炎とマイコプラズマ肺炎です。
どちらも咳や高熱の症状が続きます。
これらの肺炎は飛沫感染しますので、近くに感染者がいる場合は予防のためにマスクなどを着用したほうがよいでしょう。
肺がん
肺がんは日本人の癌で男女共に死亡率が一番高い癌です。
その肺がんの一番の原因とされているのが喫煙です。
また、本人は喫煙していなくても間接的に煙を吸ってしまう副流煙も肺がんの大きな原因です。
肺がんは症状に気が付きにくく、症状が進行してから発見されることが多いです。
しかも、肺は前記の通り全身に酸素を送る血液の通り道です。
そのため、全身へ転移の危険性があり早期に発見する事が極めて重要なのです。
少しでも肺に異常があるようなら直ぐに病院で診察を受ける方がよいでしょう。
まずは内科を受診して医師に症状を伝えるようにして下さい。
いきなりの禁煙は難しいかもしれませんが、徐々に本数を減らす減煙からはじめましょう。
そして最終的には禁煙出来るようにしましょう。
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