3Jul

肩甲骨が痛んでしょうがないというときがありますね。
その痛みをただ慢性的な肩こりと決めつけていないでしょうか?
診断してみると、実際は肩こりではなく、内臓系の病気だったなんてことがあります。
肩甲骨の痛みは恐ろしい病気が隠されている可能性も。
今回は肩甲骨の痛みは一体どこからやってくるのか、また、男女で現れる症状の違いについて解説していきます。
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両方ではなく、左側の肩甲骨だけが痛む原因について
両側ではなく、左側だけに痛む場合があるかと思います。
主にどんな原因で左側の肩甲骨が痛むのかをみていきましょう。
筋肉痛・筋肉疲労
左側の肩甲骨が痛む原因として1番多いでしょう。
特に日本人は右利きが多いので、どうしても右の肩甲骨の筋肉が発達しやすいです。
重い荷物を持ったときやスポーツをして運動をしたときは筋肉量が不足している左側に出やすいというわけです。
姿勢の悪さによる身体の歪み
長時間同じ姿勢が強いられるデスクワークの方はからだの歪みが出やすいので注意しましょう。
身体の歪みは一気に出るのではなく、日々の生活動作のクセです。
例えば右腰の筋肉は左肩の筋肉と繋がっていますので、右に重心が掛かるクセがあると左肩の肩甲骨に痛みが生じる可能性があります。
何気なく足を組んだり、片側ばかりで鞄を持っている場合にも気を付けましょう。
ちょっとした事ですが、これが何年も続くと確実に骨の歪みとなって表れます。
一旦身体が歪んでしまうと肩こり、冷え、胃もたれ、月経痛などを引き起こしやすくなります。
普段から自分の姿勢を意識してみましょう。
肩関節周囲炎
聞きなれない症状ですが、俗にいう四十肩、五十肩です。
原因ははっきりとは分かっていませんが、加齢や長時間による同じ姿勢、激しいスポーツによる肩の酷使だといわれています。
名前こそ四十肩、五十肩ともいわれますが、最近は若い世代にも症状が増えています。
厄介な事に動かしているときだけでなく、安静にしているときにも痛みが生じてくる事が辛いですね。
半年から1年症状が続き、やがて治っていきますが、肩の可動域も発症前より狭くなる傾向があります。
胃に関する疾患
具体的には胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん等が挙げられます。
胃に関する病気は腹部の痛みでイメージされている方が多いのではないでしょうか。
50〜60代の発症が多く、腹部はもちろんのこと、背中の痛み、吐き気、食欲不振の症状を伴う事があります。
狭心症・心筋梗塞
冠動脈の血管が狭くなったり、閉塞したりする事によって血液の供給が減少し、心臓が酸欠状態や一部が壊死してしまう病気。
動機、息切れ、胸部分の圧迫感、頭痛、吐き気の他、関連痛によって背中が痛んでくるという事もあります。
高血圧、肥満、喫煙、糖尿病の方は症状を患いやすいリスクがありますので、気をつけたいところ。
ほぼ生活習慣によって起こる病気ですので、日々の運動不足、バランスのいい食事、規則正しい生活、睡眠を見直しましょう。
関連痛=実際に痛んでいる箇所とは違う場所に皮膚の痛みとして現れること。
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同じ肩甲骨の痛みでも女性・男性特有の症状がある?
上記で左側肩甲骨の痛みで様々な症状を紹介してきました。
そして、男女で現れる症状の違いも存在しますので、紹介していきます。
乳がん
世間的にはよく知られている症状ですが、肩甲骨まで痛んでくるという事をご存知の方は少ないのではないでしょうか。
乳房にしこりや痛みが起きるのが一般的にいわれていますが、肩甲骨にも痛みが生じます。
その他には脇の下はリンパが流れている部分で、ここが腫れ、張った感じがあるのが特徴。
乳がんは進行するとその他の臓器やリンパに転移しやすいのです。
しかし、早期に治療を行うと確実に治る病気でもありますので、早期発見が求められます。
慢性膵炎
急性膵炎は急な痛みが襲ってきますが、慢性膵炎は鈍い痛みが長期間に渡って続きます。
そのため、ただの腹痛と思って放置していると症状がかなり進行していたなんてことも。
肝臓と同じく自覚症状が出にくいという特徴がありますので、注意しましょう。
本来であれば十二指腸で活発に働く消化酵素が膵臓で働き、膵臓自体が消化され萎縮していくという怖い病気です。
長年のアルコールが原因といわれ、飲酒する機会が多い人がなりやすい症状。
職場で飲酒の機会も多いせいか、男性の方がなりやすいといわれています。
肩こりや筋肉疲労との違いとしては安静にして何も動かしてないときでも痛む場合、食後や飲酒後に痛む場合には疑ってみる必要があります。
膵臓は1度痛むと元の状態には戻りませんし、膵臓がんのリスクも非常に高くなる事に。
なるべく早期の診断や治療を行いましょう。
肩甲骨の痛みが生じた場合、どのような対処方法があるのか。
まず左側肩甲骨の痛みの原因が筋肉疲労や姿勢の悪さであった場合、ストレッチや血行を良くする事によってかなり改善されます。
長時間パソコンの前に座りっぱなしという方もなるべく姿勢を正してこまめにストレッチをすることを心掛けましょう。
シャワーだけで済まさず、ゆっくりと湯船に浸かるのも効果的です。
もし、内臓疾患の影響が考えられる場合、すみやかに医師へ相談しましょう。
一概に左側肩甲骨の痛みといっても上記で紹介した膵臓もしくは心臓なのかは素人判断だとなかなか難しいです。
心臓だと内科もしくは循環器内科、膵臓の場合は消化器内科、内科になりますが、内科や整形外科がある総合病院で診てもらうのがオススメです。
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