8Sep

沈黙の臓器と呼ばれる肝臓は異常があってもほとんど症状がありません。
働き者の肝臓は多少のダメージでは沈黙を守ったまま働き続けてしまうのです。
その為、何らかの症状が現れた時には病状がかなり進行してしまっている事も。
脂肪肝⇒肝炎⇒肝硬変と症状が進行し、最後には肝臓がんを発症してしまう事もあります。
ここでは肝炎を発症してしまう原因や症状等を詳しくご説明します。
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肝炎の初期に出る症状とは?肝臓からのSOSに要注意!
ではまず最初に肝炎についてご説明します。
症状は進行する!始まりは脂肪肝。
肝炎とは文字通り肝臓が炎症を起こす症状です。
そして、国内では年々患者数が増加している病気のひとつでもあります。
多くのケースでは肝炎ウイルスと呼ばれるウイルスに感染する急性の肝炎です。
肝炎ウイルスに感染したとしても初期の段階で適切な治療を行えば重症化する事はほとんどありません。
しかし、適切な治療を受けずに症状をこじらせると病状を悪化させてしまいます。
肝臓が悪くなる初期段階は脂肪肝です。
そして、症状が悪化すると肝炎を発症し、肝硬変、肝臓がんへと進行させてしまうリスクが高まりますので注意が必要です。
急性肝炎の症状は?
ではほとんど症状がない肝臓の異常を見つけるにはどうすればよいでしょうか?
沈黙の臓器と呼ばれながらも少なからず何らかの症状が現れる事があります。
ですので、肝臓から出される僅かなSOSを見逃さない事が重要なのです。
では肝臓から送られてくるSOSにはどのようなものがあるのでしょうか?
急性肝炎は肝炎ウイルスに感染後、数週間後に発症します。
よく見られる症状は以下の通りです。
黄疸
食欲不振
上記のような症状があれば肝炎の可能性があります。
病院で血液検査を受ければ陽性か陰性の判定が出来ますので一度受診する事をお勧めします。
急性肝炎と診断されたら?
急性肝炎の治療の基本は安静にする事です。
食欲がない場合は点滴を行い、栄養分を補給します。
急性肝炎の症状は通常数ヵ月程度で回復します。
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生牡蠣で感染するA型肝炎。“R”の付く月は要注意!
“R”の付く月、つまり9月から4月は牡蛎の美味しい時期と言われています。
カキフライや牡蠣鍋など様々な料理法で食する事が出来ますが生牡蠣を食べる場合は注意が必要です。
一般的に市場に流通している牡蠣を加熱調理して食するのであれば問題ありません。
しかし、生で牡蠣を食べるとA型肝炎を発症するリスクが高まります。
特に風邪を引いたりして免疫力が低下している時は注意が必要です。
A型肝炎の症状
肝炎にはA~E型肝炎まで5種類存在しています。
A型肝炎はその中でも最も症状が重いです。
A型肝炎ウイルスに感染すると肝臓が炎症を起こし、細胞が破壊される事で肝機能が低下します。
初期の段階でしっかりと治療を受ければ症状は改善し、慢性化する事はありません。
しかし、適切な治療を受けないと肝硬変や肝臓がんへと進行する危険性があります。
A型肝炎を発症している場合、血液検査を行うと肝酵素の数値の上昇が見られます。
適切な治療を受ければ症状は発症後1~2週間で改善に兆しを見せ、その後1ヶ月程度で完治します。
しかし、まれに適切な治療を受けていても症状が悪化する場合があります。
その場合、急性腎不全などを発症する事もありますので注意が必要です。
A型肝炎を発症すると見られる初期症状は以下の様なものがあります。
・発熱
・下痢
・白血球減少
上記の様な症状があれば病院で検査してもらうようにしましょう。
A型肝炎の原因
主な原因は食べ物や飲み物に含まれる肝炎ウイルスを摂取してしまう事です。
食品では特に牡蠣に含まれている事が多いですが、その他の魚介類にもウイルスが含まれている場合があります。
口から体内に侵入した肝炎ウイルスは腸から吸収されます。
そして、その後に肝臓へと移動し、肝臓で増殖を始めます。
増殖を開始したからといって直ぐに発病するわけではありません。
発病するまでの潜伏期間があり、多くの場合は数週間後に発病します。
人から人への感染
潜伏期間から発病の間、ウイルスは糞便中に体外へ排出され、その際に第3者へと感染する事があります。
特に衛生状態の良くない発展途上国にいく場合は特に注意が必要です。
肝炎の予防方は?途上国への渡航前には予防接種を受けましょう!
最後に肝炎の予防方法をご紹介します。
食べ物&飲み物に注意
感染の一番の原因は食べ物や飲み物からのウイルス感染です。
特に生水や生食には注意しましょう。
また、衛生状態の余りよくない海外では注意してください。
アジア近辺の発展途上国ではいまだにA型肝炎ウイルスが常在伝染病となっている場所もあります。
もし、それらの発展途上国に行くことがあれば生水、生魚、生野菜など、非加熱の食品の摂取は避けるようにしましょう。
予防接種
肝炎は予防接種を受ける事でも予防できます。
A型肝炎に感染している飲食店の調理従業者がお客に感染させてしまうケースもあります。
特に生鮮魚介類を取り扱う人はA型肝炎の予防接種を受けるようにしましょう。
A型肝炎ワクチンは3回接種する必要があります。
また、発展途上国へ旅行する前に予防接種を受けると安心です。
渡航の予定がある場合は、渡航の3ヶ月前には1回目の接種を済ませてください。
その後、渡航前までに残り2回の摂取を済ませるようにしてください。
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