11Oct

日常生活において、かかとの役割というのは大きいものだと言えます。
立つ、座る、歩くといった基本動作だけでなく、スポーツシーンでも重要な役割を果たしていいます。
かかとは、人体で一番に体重の負荷がかかるところであると知っていましたか?
それだけ使う頻度が高いところですので、なんらかの痛みや障害が起きやすい部分でもあります。
今回は、朝起きた時のかかとの痛みの原因や対処法について紹介していきますね。
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朝の寝起きにかかとの内側と外側が痛いときの原因
朝起きて立って歩こうとすると、かかとが『痛っ』
こういった症状に心当たりあるかもしれませんね。
朝の寝起きからの歩き始めに症状が出現し、日中に体が温まってくると症状が治まる。
こういった症状のかたは、つぎの3つ病気の可能性があります。
足底筋膜炎
足の裏には、足底筋膜という腱が存在します。
足底筋膜炎は、この足底筋膜に炎症が起きた状態です。
足裏のかかとの少し前が痛くなる症状が特徴になります。
- 偏平足もしくは、ハイアーチになっている人に多い。
- マラソンなど長距離を走る人。
- クロヒョウ
- 体のバランスが悪い人。
- 自分の足に合わない靴を履いている人。
踵骨棘
足底筋膜が過度に踵の方へ引っぱられると、足裏の踵に骨棘が形成されます。
これが歩くときに痛む原因となります。
- 入院などで長期間歩かずに休んでいた人が急に歩き出す。
- 安全靴などの硬い靴を履いたまま長時間立っている。
- かかとを強く叩きつけるような歩き方をしている。
このようなことを繰り返しているうちに、徐々に骨棘が大きくなり、歩けなくなるまで進行してしまいます。
坐骨神経痛
坐骨神経は、腰から足にかけて通っている神経です。
坐骨神経が何らかの原因で圧迫されると、かかとにも痛みが出ます。
- かかとの内くるぶしと外くるぶしの少し後ろが痛い。
- 歩くときに針が刺さっているようなピリピリとした痛みがする。
- 神経を針でついているようなピリピリとした痛みがする。
このような症状がでたら坐骨神経痛が疑われます。
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かかとが痛くなる他の原因
踵が痛くなる原因は、他にも数多くあります。
先述したような朝起きた時の特徴的な症状がなければ、これから紹介する病気の可能性があります。
そういう方は、ぜひ確認してみてくださいね。
踵部疲労骨折
マラソンランニング障害ともいわれ、マラソンランナーに多い骨折です。
骨は、造られたり壊されたりというサイクルを繰り返しています。
しかし、小さな衝撃が何度も繰り返し加わると、通常よりも破壊される骨が多くなってしまいます。
これが続いていくとやがて疲労骨折を起こします。
マラソンランナーは、頻回の着地を繰り返すので、踵部の骨が疲労骨折しやすくなってしまうのです。
踵部脂肪褥
踵骨の下には、踵部脂肪体という衝撃を吸収するためのクッションが存在します。
踵部脂肪褥は、この踵部脂肪体が持っている弾力性が低下した状態です。
ですので、踵骨が接地する際に衝撃をまともに受けてしまい痛みが生じてしまいます。
この失われたクッション機能を補助するためにオススメなのが、ジェルヒールカップです。
Amazonでも購入できますので、使ってみてくださいね。
滑液包炎
滑液包とは、骨と靭帯、骨と腱など間に存在する袋状の組織で、お互いがこすれて痛めないようにする役割をしています。
滑液包炎とは、その滑液包に負担がかかりすぎることで炎症を起こしている病態です。
かかとの痛みに関係する滑液包炎は3つあります。
- 踵骨後部滑液包炎(アキレス腱と、踵骨の間の滑液包炎)
- 踵骨下滑液包炎(踵骨の底の滑液包炎)
- アキレス腱皮下滑液包炎(アキレス腱と皮膚の間の滑液包炎)
アキレス腱炎
アキレス腱には、踵骨とふくらはぎ(腓腹筋やヒラメ筋)を繋いでいます。
このふくらはぎが収縮することでアキレス腱が伸びます。
アキレス腱炎は、過度の運動によってふくらはぎが何度も収縮し、アキレス腱が伸ばされすぎることで痛めた状態です。
アキレス腱は、過度に伸びることで痛んでしまいます。
つまり、過度にふくらはぎを使えば使うほどアキレス腱を痛めてしまうのです。
こういった理由から、スポーツ障害としては頻度の高い怪我の一つとなっています。
アキレス腱周囲炎
ほとんどアキレス腱炎と同じようなものだと認識されてくだい。
アキレス腱周囲炎は、アキレス腱を覆うパラテノンという腱膜が痛んでいる状態です。
かかとの内側と外側が痛いときの対処法
先述した、朝の寝起きにかかとの内側と外側が痛いときの原因となる3つの疾患について、その対処法について紹介します。
足底筋膜炎の対処法
足裏のバランス、体の重心のバランスを改善することが治療につながります。
- 足裏のアーチのバランスを整えることで、足底筋膜の炎症を抑える。
- 症状がある部分を包帯で固定する。
踵骨棘の対処法
- 足裏のバランスを整える
- かかとに過度の負担がかからないように、包帯を巻いて体重を分散させる。
- 普段履いているシューズの中に人工筋肉でできたインソールを入れる。
坐骨神経痛の対処法
- 重心をできるだけ前にかけることを意識する。
(かかとに重心がかかりすぎないようにする。) - 症状がある部分をテーピングや包帯で固定する。
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