22Jun

顔面の半分が引きつって痺れが出てきた…。
左右の顔のバランスがおかしく感じ、とても不安…。
このような顔の痺れで不安やお悩みの方がいらっしゃるかと思います。
もしかすると顔面麻痺なのではと思うと居ても立っても入られませんよね。
ただ顔の痺れにはもっと恐ろしい病気が隠されていることも。
今回は顔の半分が痺れる原因と症状について解説していきます。
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顔の半分に痺れが現れる原因とは
顔の痺れが全体ではなく、片側に現れる場合は一体どのような症状なのでしょうか?
主に考えられる症状として以下のようなものが挙げられます。
緊張性頭痛
緊張、長時間の同じ姿勢などによって精神的身体的共にストレスが掛かり起きます。
首や肩が張って辛い、頭が重い感じがある、顔が痺れるといった症状がみられます。
世間で言ういわゆる「肩こり」が悪化したようなイメージでしょうか。
マッサージやストレッチ、肩周辺を温めることによって改善するケースが多く、ひどい場合は頭痛外科、神経内科、内科、ペインクリニックを受診しましょう。
自律神経失調症
自律神経失調症とはストレスや緊張によって過度に交感神経が優位になることで自律神経が乱れてしまうこと。
自律神経が乱れると血管が収縮しますので、体に不調がきたし、だるさ、食欲不振、異常な汗、なかなか眠れない、体の痺れ等が起きます。
体の痺れは顔の他に手足、背中などの全身に現れる可能性があるので、顔以外にも痺れが出る場合は疑ってみてもいいかもしれません。
顔面神経麻痺
実際ははっきりとした原因は分かっていません。
しかし、ストレスや不規則な生活、冷え、帯状疱疹や水泡そしてインフルエンザの感染症によって起こる末梢性顔面神経麻痺タイプと脳の血管障害によって起こる中枢性顔面神経麻痺タイプの2種類があると考えられています。
顔面麻痺になる前兆として奥歯が痛む、目が開閉しにくい、頭痛、耳周辺の痛みが現れます。
そしてさらに進行すると、味覚がよくわからなくなる、口が緩んでよだれが出るようになる、うまく話せなくなるまでに。
顔面神経麻痺はひどい場合、後遺症が残る可能性がありますし、なかなか自分では解決しにくい症状です。
耳鼻科を受診すると共に日頃の食生活や生活習慣を見直しましょう。
三叉神経痛(さんさしんけいつう)
三叉神経とは顔の感覚を司る神経で、この神経に痛みが生じて顔が痛くなることを三叉神経痛といいます。
痺れと言うよりも痛みに近い感じです。
突発的に現れ、すぐに治まる症状であることから見過ごす方も多いので注意が必要。
そして奥歯の痛みと間違う方が多いと言われています。
脳幹部から出る三叉神経が圧迫されることが主な原因とされており、膠原病やウイルス感染などが原因で神経に炎症が起こっている場合や脳腫瘍の場合にも痛みを生じます。
恐ろしいことに症状が悪化すると舌の知覚障害を起こすことも。
また、痛みが非常に強く現れる場合、この痛みによってうつになる方もいらっしゃいます。
自然治癒することが少ない症状なので上記のような症状が現れたら、すぐに検査を行いましょう。
頚椎ヘルニア
頚椎ヘルニアは首の神経が圧迫されることによって、体にしびれやめまい、頭痛を生じること。
首の部分の神経は体のさまざまな神経が集まっているため手足や背中が痺れてしまうことは聞いたことがあるかもしれません。
そして顔の神経でもある三叉神経とも繋がっていますので、場合によっては顔に痺れが起こることがあります。
肩こりからくる症状と間違えることもありますが、頚椎ヘルニアの場合はマッサージや整体によって改善することがないのが特徴。
もしマッサージや整体によって症状が改善されない場合には疑ってみてもいいかもしれませんね。
症状放って悪化してしまうと、手先の細かい作業ができなくなったり、歩行障害になったりしますので早めに医師に相談して下さい。
顔の痺れが重篤な病気の可能性も
顔のしびれは脳に近いこともあって、とても危険なケースがあります。
最悪命にかかわるケースも。
素人が顔のしびれによって疾患を特定するのは非常に難しいので、すぐに医師による診断が必要になってきます。
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脳梗塞
顔のしびれによって考えられる症状の1つです。
顔のしびれ以外にも手足のしびれ、ろれつが回らない、手足に力が入らなくなる、片目が見えづらくなるといった初期症状が見られます。
全体にではなく左右の片方どちらかに現れるのが特徴。
ただこれらの兆候はすぐに治まってしまう事も多く油断しがちです。
この脳梗塞の血管の詰まりが、すぐに治まることを一過性脳虚血発作と呼びますが、この症状になると半数以上が数日以内に「脳梗塞」を発症してしまいます。
脳梗塞になると、手足の麻痺やしびれが後遺症として残ることがあり、早期での発見が非常に重要です。
よく脳梗塞で脳外科を受診しようとする方も多いですが、神経内科にて診断してもらいましょう。
顔の痺れが病気でなかった場合に自分でできる対処方法
基本的には顔の痺れは重篤な脳の病気にも繋がるため、自分では判断せずに速やかに病院を受診しましょう。
ただ、もし軽い肩こりやストレスによる自律神経失調症の場合には自分でも出来る対策があります。
ほとんどが基本的な生活習慣の改善やストレス解消によって回復が可能なものがほとんど。
例えば以下のような習慣を日常生活に是非取り入れたいですね。
- ゆっくりと湯船に浸かる。
- ストレッチを行う。
- 定期的な運動を行う。
- 規則正しい生活
- ストレス解消
自立神経からくる症状には副交感神経を優位にさせる為にゆっくりとリラックス出来る機会を持ちましょう。
どの症状にも言えますが、交感神経が優位になっていますので規則正しい生活も大切です。
肩こりからくる症状にはストレッチや運動、体を温めることによって対処します。
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