21Sep

顔面神経痛(がんめんしんけいつう)とはその名前の通り顔面に起こる神経痛です。
症状は痛みだけではなく、ピクピクと痙攣を起こしたり、しびれの症状なども起こります。
顔面神経痛は女性に起こりやすい症状とされ、大事な場面などで痙攣を起こさないか心配している人も多いようです。
ここでは顔面神経痛の症状、原因、対処法などを詳しくご説明します。
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中年以上の女性に多い。顔面神経痛とはどんな症状?
顔面神経痛とは神経痛と名前が付いていますが、痛み以外にも様々な症状が現れます。
症状は突然現れる事が多く、顔が思うように動かせなくなったり痛み以外には麻痺、痺れや痙攣等の症状があわられる場合があります。
顔面神経痛は女性に起こる事が多く、特に中年以上の女性に起こる事が多いとされています。
しかし、男性や子どもでも発症する事もありますので女性以外も油断は出来ません。
顔面神経痛は女性に多い
顔面神経痛は中年以上の女性に多い神経痛です。
一般的に50歳以上の女性患者数が多いですが、20代や30代でも発症する事があります。
患者の男女比は男性1に対して女性3と圧倒的に女性に多い病気である事が分かっています。
三叉神経痛と顔面麻痺・痙攣
顔面神経痛とは医学的な正式名称ではありません。
神経痛の分類では顔面神経痛は三叉神経痛に属します。
この三叉神経痛に顔面麻痺や痙攣の症状が現れた状態を顔面神経痛と呼びます。
そのため、顔面神経痛には三叉神経痛による痛み以外に、顔面麻痺や顔面痙攣による麻痺や痺れの症状が現れるのです。
顔が上手く動かせなくなる。顔面神経痛の原因は?
では次に顔面が麻痺したり、痙攣を起こす原因をご説明します。
顔面麻痺にはいくつかの種類があります。
ラムゼイ・ハント症候群
一般的にハント症状群と呼ばれる顔面神経痛で、ウイルスに起因するものです。
正式名称をラムゼイ・ハント症候群と呼びます。
ハント症状群を発症している人は帯状疱疹を引き起こすウイルスに感染しています。
そして、このウイルスが原因で顔面神経麻痺の症状が発症します。
ウイルスが神経に感染を起こすとその神経に関係している部位の皮膚に水膨れの症状が現れます。
そして、顔面が麻痺してしまうのです。
ハント症候群は10万人に2~3人が感染する病気で、5~60代に多いのが特徴です。
水膨れ以外には耳鳴り、難聴、眩暈などの症状も現れます。
もし、顔面の痛み以外に水膨れの症状があればハント症候群の可能性が高いです。
直ぐに病院で診察を受けるようにしましょう。
主な治療法はステロイドや抗ウイルス剤の投与です。
ベル麻痺
ハント症候群以外にも顔面麻痺を起こす原因としてベル麻痺と呼ばれる麻痺症状があります。
ベル麻痺は突発的に起こる顔面神経麻痺で、顔面麻痺のほとんどはベル麻痺によるものとされています。
ベル麻痺を発症する原因ははっきりとは分かっていないのですが、以下の様なものが原因ではないかと考えられています。
- 過労
- 極端な寒さ
- 風邪
- ストレス
- ウイルス感染
ベル麻痺は10万人に2~30人ほどの割合で発症する麻痺症状です。
突発性で特に前兆が見られないのが特徴です。
始めに耳周辺に痛みの症状が現れ、人によっては味覚に障害が出ます。
また、ベル麻痺を起こすと顔面の片側が歪んだり、口元がゆるくなります。
その結果、食べ物や飲み物をこぼしてしまったりします。
ほかにも瞼に症状が現れます。
顔面に麻痺症状が起こっている間は瞼の開閉が上手く出来なくなってしまいます。
そのため、目を開けられなかったり、目を閉じれないなどの症状を起こしてしまいます。
ベル麻痺は比較的自然に完治しやすい顔面麻痺で、7~8割の方が自然に完治します。
しかし、まれに重症化し、後遺症を残してしまう事があります。
いつまでも症状が改善しないようでしたら一度病院で診察を受けるようにしましょう。
ベル麻痺の治療法は投薬が一般的です。
ステロイドやビタミン剤などの投与を行います。
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目に出る顔面神経痛の症状が危険。その危険性と対処法は?
上記の通り、顔面神経痛を発症するという事は顔面麻痺や顔面痙攣を発症していると言う事です。
顔面麻痺を起こすと麻痺が顔全体に起こります。
主な症状は以下の通りです。
- 顔面の痛み
- 口元の痺れ(口が閉じられなくなる)
- 頬の痺れ
- 瞼がピクピク動く
中でも目に起こる症状が特に危険です。
目の開け閉めが出来なくなる
顔面麻痺による顔面神経痛の症状の一つに目の開け閉めが出来なくなることがあります。
目が閉じられない場合の危険性
ドライアイ
目が閉じられない状態が長く続くと眼球に乾燥が起こります。
すると、まず始めに懸念される症状としてドライアイがあります。
ドライアイを起こすと角膜に傷が付きやすくなり、最悪失明のリスクもあります。
目が開けられない場合の危険性
車やバイクの運転への影響
目が開けられないということは視界がない状態ということです。
そのため、運転中に突発性の麻痺を発症してしまうと非常に危険です。
もし、症状があるようでしたら一度病院で診察を受けるようにしてください。
その上で、医師と相談の上、検査を受けて必要な治療を受けるようにしましょう。
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