18Jul

肘のしびれが気になる…。
ましてや利き腕だと日常生活にも支障が出て、とても厄介ですよね。
また肘のしびれは外傷だけでなく、病気の兆候であることも。
今回は肘のしびれで考えられる原因や治療法について解説していきます。
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肘のしびれが内側と外側で違う場合の原因とは?
同じしびれでもいつしびれるのか、どのくらいしびれが続くのか、肘の内側や外側の場所によっても症状が変わってきます。
実際、肘のしびれでどんな症状が考えられるのかを確認してみましょう。
外傷
肘のしびれでも最も多い原因でしょう。
転倒の際に強打したり、家具の角にぶつけたりすることによって肘部分はもちろん腕全体に痛みが走ります。
このときなぜ腕全体がしびれるかというと腕の神経というのは首の頚椎から指先まで繋がっているから。
時間の経過とともに症状は治ってきます。
腱鞘炎
腱鞘炎というと「手のひらに症状が現れるのでは?」と思った方も多いでしょう。
しかし、上記で述べた通り、腕の神経というのは広く繋がっていますので、手先を使い過ぎることによってしびれが肘にも起きるのです。
そういう症状かというと、手先を酷使することによって、腱と腱鞘がこすれ痛みが生じます。
特にデスクワークでパソコン作業の多い方や手先の細かい作業を求められる職業の方は注意が必要です。
変形性肘関節症
長年仕事やスポーツでの酷使、転倒における外傷によって関節や骨が変形する症状。
肘を伸ばしたり、曲げたりするときにしびれだけでなく、痛みも生じます。
その他には可動域が狭くなり、症状がひどくなると手の小指にもしびれが現れます。
テニス肘・ゴルフ肘
テニス肘は別名「上腕骨外側上顆(じょうわんこつがいそくじょうか)」、ゴルフ肘は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうか)」。
名前の通り、テニス肘は肘の外側、ゴルフ肘は肘の内側が痛みます。
テニスをする人、ゴルフをする人に多いことから、この名称がついていますが、その他スポーツや重い荷物を持つことが多い場合でも生じます。
テニス肘は野球のピッチャーにも多いことから野球肘なんて言われることも。
原因は肘の使いすぎで、1度治っても再発しやすいのが特徴です。
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単なる肘のしびれではなく、もしかすると病気の恐れも…
上記で主に外傷で起こる肘のしびれを紹介してきました。
外傷の場合は時間の経過とともに治っていきますが、病気の場合は長期にわたって起き、慢性的な症状となりがちです。
病気の元となる症状が完治しない限り肘のしびれも良くならないですし、放置しておくと命に危険が及ぶ症状も隠されています。
脳の病気
肘のしびれで最も恐ろしいのが、脳の病気。
肘だけでなく、手先や腕、首、顔もしびれる場合があります。
時間が経ってもなかなか治らなかったり、慢性的に肘にしびれが起こったりするようであれば要注意。
その他には頭痛や吐き気、片目が見えづらいといった症状が伴うことがあれば、即救急車を呼びましょう。
そして「一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)」といってこれらの症状が一時的に起こり、その後すぐに治るケースがあります。
このときにただの体の疲れだと勘違いしてしまうと非常に危険です。
なぜなら、この一過性脳虚血発作になった方の約10-15%は3ヶ月以内には脳梗塞になり、そのうちの約半数は48時間以内に発症してしまいます。
いわば脳梗塞の前兆を知らせてくれる症状なのです。
脳梗塞は早期に発見しないと体に麻痺が残ってしまい、その後の人生にも関わりますので、気をつけてください。
肘がしびれたときの治療法や対策について
普段の生活で肘を使わないことはないので、一刻も早くしびれの症状を和らげたいところ。
次に症状別での治療法を紹介します。
外傷・テニス肘・ゴルフ肘の場合
外傷で肘のしびれが生じた場合には患部が炎症しているかどうか確認します。
外傷後すぐの場合は明らかに分かるかもしれませんが、そうでない場合にはしびれと同時に腫れ、痛み、熱をもっているかどうかで判断します。
炎症している際は患部を冷やしましょう。
直接冷やすのは良くありませんので、氷のうや氷水を入れたビニール袋を利用します。
冷やせない場合でも湿布を使うのもいいですね。
そして炎症が治ってきたら、患部を温めます。
真反対の処置ですが、理由は患部を温めることによって血行を良くし、自然治癒を早めてくれる効果があるからです。
炎症が治っていない場合に温めてしまうと血流が良くなり、さらに痛みが激しくなってしますので、注意しましょう。
腱鞘炎の場合
腱鞘炎は使いすぎによって起こる症状ですので、基本的には安静にしておきます。
しかし、仕事上の都合でどうしても使わずにはいれない方も多いでしょう。
そういったときにはテーピングを使い固定することによって多少痛みが抑えられます。
またこまめなストレッチも筋肉がほぐれ、痛みの軽減になり有効です。
変形性肘関節症
鎮痛剤を用いながら、ストレッチや筋肉トレーニングなどの保存療法を行います。
関節や骨の変形がひどい場合には手術も検討します。
脳の病気の場合
脳の病気の場合は自分で判断せず、その場で救急車を呼びましょう。
CTやレントゲン、血液検査を行い医師により判断をします。
脳の血液の流れが滞ることによって起きますので、血栓ができにくい薬、血液のかたまりができにくくする薬、脳部分の腫れを抑える薬を処方されます。
症状がひどい場合にはバイパス手術を行うことも。
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