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エコノミー症候群の症状は?膝に好発する静脈血栓の予防体操を公開!


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2016年4月14日と16日に発生した熊本地震で多くの方が避難所生活や車中泊生活を余儀なくされました。

その中でエコノミー(クラス)症候群を発症された被災者が多数いらっしゃいました。

今回は、このエコノミー(クラス)症候群について紹介していこうと思います。


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エコノミー症候群とは?

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長時間同じ姿勢でいることで、足の静脈の中で血液の流れが遅くなり、血液が固まってしまうことがあります。

これを深部静脈血栓症(DVT)といいます。

この時にできた血液の塊(血栓)が、歩行などをきっかけに足の血管から離れ、血液の流れに乗って肺の動脈に詰まることを肺血栓塞栓症といいます。

この深部静脈血栓症(DVT)と肺血栓塞栓症を合わせてエコノミー(クラス)症候群といいます(別名、静脈血栓塞栓症)。

実は、エコノミー(クラス)症候群という名前は、飛行機の座席が狭いエコノミークラスで発病する確率が高いことからきています。

しかし、2002年に当時サッカー日本代表の高原選手が、エコノミー(クラス)症候群を発病した際には、ビジネスクラスを利用していました。

エコノミークラス以外でも発病する事例があったことから、ロングフライト症候群や、旅行者血栓症とも呼ばれるようになっています。

話が変わりますが、地震後に熊本県が行った検診では、2,023人中189人(9.1%)に深部静脈血栓症(DVT)が認められました。

そのうちエコノミークラス症候群を発症し入院となった人は、51名(うち車中泊42名)でした。

エコノミー症候群の症状は?

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エコノミー(クラス)症候群の症状には、段階があります。

わかりやすいように、深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症にわけて症状の紹介をしたいと思います。

深部静脈血栓症での症状

約半数の方が無症状であることが特徴です。

下肢静脈エコーや造影CTなどの検査によって偶然発見されることもあります。

そのため知らないうちに進行し、やがて肺塞栓症を起こしてしまいます。

症状がでるときには、下肢のむくみや腫れ、熱感などがあります。

これは大腿部の静脈に大きな血栓が詰まった場合に、血栓より末梢側(足先側)の静脈血のうっ滞が起きたことによってでてくる症状です。

肺血栓塞栓症での症状

エコノミー症候群で最も多い症状は、肺血栓塞栓による息苦しさ(呼吸困難)です。

特徴は、呼吸が突然苦しくなり、普段であれば何ら問題なかったところで息切れします。

肺動脈が血栓で詰まり(肺塞栓)、酸素の交換がうまくいかなくなるので、血中の酸素濃度が低下します。

そこで、心臓は酸素不足を補うため、心拍数を増やし、血液量を増やすことで酸素不足を補おうとします。

このように血液中の酸素不足が起きているので、普段だと何でもないところでも息苦しさを感じるのです。

重度の肺血栓塞栓では、チアノーゼ(唇や爪先、皮膚や粘膜などが青紫色になる)を起こし突然死してしまうこともあります。


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深部静脈血栓ができやすい原因と好発部位

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深部静脈血栓は、先述したように長時間同じ姿勢の時に血栓ができやすくなります。

とくに6時間以上同じ姿勢で座っていると発症するリスクが高くなるので注意が必要ですね。

深部静脈血栓ができやすい原因

  • 長時間の公共交通機関(飛行機、電車、バス)での移動
  • 災害時の避難所での生活
  • 長期間の寝たきり(とくに下肢を動かせない状態)
  • 長時間の車の運転
  • 長時間のデスクワーク

深部静脈血栓の好発部位

約90%は左下肢にできると言われています。

なぜなら、左下肢にある左腸骨静脈は、前面に右腸骨動脈が走行し交差しているので、圧迫されやすく血流が停滞しやすいからです。

膝、太もも、ふくらはぎに深部静脈血栓はできやすいが、ふくらはぎの血栓は見逃されることも多いです。

膝に好発する静脈血栓の予防体操を公開!

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深部静脈血栓症は、自覚症状がない場合が多いので、診断することが困難です。

肺塞栓症を起こしてから気づくことも多いので、予防を心掛けることが重要ですね。

静脈血栓症の予防体操の基本的な考え方は、足の筋肉を動かして血液めぐりをよくすることです。

かんたんにできる静脈血栓予防体操

場所をとらずに簡単にできる体操を紹介します。

<足首の体操>

  • 下肢を真っすぐ伸ばし、足首から前後に動かします。

<足上げの体操>

  1. 15㎝ほどの枕を準備します。
  2. 下肢を真っすぐ枕に乗せて休む。
    (上半身よりも位置を高くすることで血液の流れがよくなる。)

<ふくらはぎのマッサージ>

  1. 床にお尻をついて足を伸ばした状態から、片足の膝を曲げる。
  2. 曲げた方の足のふくらはぎをマッサージする。
    ポイントは、足首から膝にかけて血液を太ももへ送るようにマッサージする。

<寝ながら体操>

  1. 仰向けになって体をまっすぐする
  2. どこらか片方の足の膝を曲げる。
  3. その足を腕で抱え込む(30秒)

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