3Aug

耳の後ろに痛みを感じたことがありますか?
頭の一部であるため、耳の後ろに腫れやしこり等の症状がでると不安になってしまいます。
また、症状が長引いたり痛みが激しかったりすればなおさらです。
しかし、耳の後ろに出来るしこりは良性のものが多く、正しく原因を理解すれば恐れる必要はありません。
ただ、まれに実は何らかの病気の初期症状である場合もあるので症状を理解しておく必要があります。
ここでは耳の後ろが痛くなる原因とその対処法をご説明します。
耳の後ろが痛くなる原因は様々です。
耳の後ろが痛い時は是非参考にしてみて下さい。
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後頭神経痛(こうとうしんけいつう)
後頭部神経痛はその名前の通り後頭部の神経に痛みを感じるようになります。
後頭神経は頭皮のすぐ下にある神経です。
この神経が刺激を受けると耳の後ろに痛みが現れる場合があります。
後頭神経痛の症状:
痛みの症状が現れますが、痛み方は個人差があるようです。
鈍い痛みを感じる人もいますし、電流が走るような激しいビリビリとした痛みを感じる人もいます。
症状が重い人の場合、目の奥の方に痛みに症状が現れる場合もあります。
後頭神経痛の原因:
原因として考えられているのは、
・疲労困憊
・ビタミン不足
・他の病気による影響
ほかの病気とは以下のような病気です。
・髄膜炎
・脳梗塞
脳に起こる病気が原因でも耳の裏に痛みが現れる場合があります。
この場合、耳の裏の痛みと一緒に発熱、頭痛、吐き気等の症状が現れます。
症状が現れたら直ぐに病院で検査してもらうようにしましょう。
他の病気でも同じですが、仕事や人間関係のストレスは様々な症状の原因となっています。
中でもストレスが原因で後頭神経痛を発症させてしまう人が多いようです。
頭部の一部の痛みのため、偏頭痛や緊張型の頭痛と勘違いしがちなので注意しましょう。
後頭神経になってしまった時の対処法は?
ストレスの発散や食生活を見直すと症状が改善されます。
出来る限りストレスをためないように心がけ、栄養バランスの取れた食事を取りましょう。
そして、十分な睡眠で体を労わり、規則正しい食生活を心がけましょう。
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おたふく風邪(流行性耳下腺炎)
おたふく風邪は正式には流行性耳下腺炎と呼びます。
そしておたふく風邪になってしまうと耳の後ろが痛くなる事があります。
おたふく風邪はムンプウイルスというウイルスに感染することで発症します。
潜伏期間は約1~2週間あります。
但し、感染したからと言って必ず発症する訳ではあります。
おたふく風邪の症状:
おたふく風邪を発症すると耳の後ろが腫れたり痛み出したりします。
これは耳下腺が炎症を起こしているためです。
症状は耳の後ろ側以外にも耳周辺全体に現れる場合もあります。
まずどちらか片方の耳に症状が現れ、その後数日のうちに両耳に症状が現れるようになります。
腫れや痛みの症状以外には発熱や頭痛などの症状も現れる場合があります。
感染の原因:
おたふく風邪は10歳くらいまでの子供に発症する事が多い病気と言われています、
ムンプウイルスは空気感染により感染を拡大させてしまいます。
そのため、幼稚園や学校など子供が集まる場所で感染を拡大させてしまう可能性があるのです。
再発のリスク:
1回でのおたふく風邪になれば体内にムンプウイルスに対しての抗体が出来ます。
そうすると2度とおたふく風邪を発症することはありません。
子供がかかりやすい病気ですが子供の頃におたふく風邪になっていない大人も感染します。
大人になってからおたふく風邪になると子供の時より症状が重くなる場合もあるので注意してください。
粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤とは体に出来るしこりの事です。
粉瘤の症状:
粉瘤になると耳の後ろにしこりが出来ます。
粉瘤は皮下にある袋の様な場所に老廃物が溜まった状態です。
この老廃物が固まり、しこりとなって皮膚上で確認できるようになります。
粉瘤は耳の後ろ以外にも、耳たぶ、お尻などにも現れる事があります。
粉瘤の原因:
現在のところはっきりとした原因は解明されていません。
しかし、疲労やストレスなどが原因ではないかと考えられています。
粉瘤の治療法:
しこりそのものに害はありません。
しかし、溜まってしまった垢が原因で炎症を起こしてしまうと痛みを感じる事があります。
粉瘤は自然になくなることはありません。
しこりが大きくなるにつれ中に溜まった垢が嫌な臭いを放つようになることもあります。
粉瘤をなくしたい場合は手術するしかありません。
無理やり中に溜まった垢を搾り出すと皮膚を傷つける可能性があります。
しかも、搾り出したところで袋を取り出す事は出来ないため、直ぐに再発してしまう可能性が高いです。
リンパ節炎
人の体内には2つの重要な管があります。
ひとつは血液を体中に行き渡らせている血管。
そしてもうひとつが体内にリンパ液を循環させているリンパ管です。
リンパ液は古くなった細胞や、体内に侵入してきたウイルスなどを処理します。
リンパ管は体内のところどころで管同士が繋がっており、この繋がった部分をリンパ節と呼びます。
リンパ節炎症状:
リンパ節が炎症を起こしている部分が腫れて固くなります。
指で押すとしこりの様なものが確認でき、痛みを伴う場合もあります。
リンパ節の役割と痛みの原因:
リンパ節はリンパ球や免疫抗体を製造します。
また、細菌やウイルスなどの異物の除去も行います。
この異物除去の働きをする際にリンパ節が腫れることがあります。
リンパ節炎の対処法:
しこりや痛み以外に発熱や発疹が現れる場合もあります。
腫れや痛み以外に上記の症状が現れるようであれば直ぐに病院で診察してもらいましょう。
内科での触診では、風邪をひいた時に耳の後ろや脇の下を触り腫れを確認します。
これは耳の後ろや脇の下にはリンパ節が集まっていて腫れを確認しやすいためです。
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