19May

無気力で何もやる気が起きない…
絶望感や劣等感がある…
抑うつ症状が出ていますね。
夏バテなどの一時的な症状なら、食生活などで改善できます。
しかし、長く続くようなら、もしかしたら不安障害かもしれません。
不安障害にもさまざまな種類があります。
それぞれの種類とそれに対する治療法を解説します。
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抑うつ症状とは?

抑うつ症状とは、気分が落ち込んで、エネルギーが乏しくなり、無気力な症状が出ている状態を言います。
具体的には、体がだるい、朝起きることができない、寝られない、食欲が沸かない、人と会うことが億劫になる、絶望感を感じる、劣等感にさいなまれる、などがあります。
誰でも一度は経験したことがあると思います。
「うつ」と「抑うつ」の違い
「うつ」は正確には、「うつ病」を指していおり、心の病気です。
一方、「抑うつ」とは精神症状であり、たとえば気分が落ち込んだり、憂鬱になったり、突然悲しくなったりすることを指しています。
うつ病になった場合、症状のひとつとして「抑うつ」が現れる可能性があるというだけで、何かほかの精神症状や身体症状が現れることもあります。
たとえば、必要以上に自分を責めたり、不眠症になったりですね。
逆に、「抑うつ」の症状が出たからといって、必ずしも「うつ病」とは限らないということです。
ややこしいですね…
抑うつ症状が出たときに考えられる病気
抑うつ症状が現れる原因は、間違いなく精神的肉体的ストレスです。
抑うつの症状が出たときに考えられる病気は、主に「うつ病」、「適応障害」、「不安障害」があります。
以下で不安障害について詳しく解説します。
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不安障害の特徴と改善するための治療法

不安障害とは、過剰な心配や恐怖を抱いている精神障害の総称です。
私たちは日々、多くの不安と直面しています。
身近な例で言えば、コンクールや発表会、何かの締め切りに追われていたりします。
そのほか、地震や災害、テロなども人々を大きな不安にさせます。
そのたびに緊張したり、冷や汗をかいたりもします。
これは人間の正常な反応であり、誰しもが経験します。
不安は人間がここまで生き延びてくるための重要な機能の一つなのです。
しかし日常生活がまともに送れないくらい過剰な不安を抱くことがあり、それを不安障害といいます。
不安障害とは総称であり、分類は多岐にわたりますが、今回は代表的な4つを紹介します。
社会不安障害、パニック障害、全般性不安障害、心的外傷によるストレス障害です。
その調査では、うつ病と診断された患者さんの約40%が不安障害を併発しているという結果が報告されています。
うつ病と不安障害のはっきりとした境界線はなく、現場での治療の際にどちらか一方に偏って治療を進めることが近年、問題視されています。
社会不安障害
社会不安障害とは、特に自分に注目が集まる状況で、過度に緊張し、大量の発汗や赤面、声が震えるなどの症状が出て、頭の中が真っ白になる病気です。
会議や結婚式など、人が集まる場所で発言するときや、さらには電話対応などの些細なことでも異常に恐怖を感じます。
社会不安障害は、性格の問題だと勘違いされることが多いです。
一番大切なのは、まず患者自身が自分のことを理解することです。
治療は抗不安薬などの薬物治療と認知行動療法が一般的です。
なぜ不安を感じるか、どういうときに不安を感じるか、不安を感じる状況ではどうしたらいいかなど、不安をコントロールする方法を学びます。
パニック障害
パニック障害とは、何の前兆もなく突然パニック発作が起こる不安障害です。
発作が起こったとき、患者さんは自分が死んでしまうのではないかという恐怖に襲われます。
しかし、発作は一時的で時間がたつと徐々に落ち着いていきます。
病院で検査を受けてみても、これといった原因は見つからないことがほとんどです。
そのため、また突然発作が起こるのではないかと不安になり、日常生活で大きな支障をきたします。
パニック障害の患者さんの半数以上がうつ病を併発しており、密接な関係があることがわかっています。
パニック障害の原因は今のところ分かっていません。
抗うつ薬で発作が起こりにくくすると同時に、認知行動療法による精神療法が一般的です。
全般性不安障害(ぜんぱんせいふあんしょうがい)
全般性不安障害とは、常に何かに対する漠然とした不安を抱えている障害です。
たとえば、突然事件に巻き込まれたらどうしようとか、めったに起きないことまで心配し、常に落ち着きがないといった症状があります。
常に不安を抱えているため、目の前のことに集中できなかったり、疲れやすかったりします。
全般性不安障害の原因は、遺伝や生まれつきの性格、周囲の環境、ストレスなどが考えられていますが、はっきりした原因は分かっていません。
不安障害といったら、全般性不安障害を指すと誤解している人も多いです。
全般性不安障害の治療法は抗不安薬による薬物療法と、治療者が患者の心の働きをサポートする支持的精神療法があります。
心的外傷によるストレス障害
心的外傷によるストレス障害とは、過去のある特殊な恐怖体験によって、心に深い傷を負い、日常生活を送る中で、突然そのときの不安が恐怖などの記憶がフラッシュバックし、平静を保てなくなる障害です。
PTSDとも呼ばれています。
治療方法は、精神療法と薬物療法とがあります。
精神療法は、認知行動療法やストレス管理法、EMDRが一般的です。
もしかして不安障害かもと感じたなら、一度、医師の診断を受けることをおすすめします。
そのときは心療内科を受診してください。
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