26Jul

突然のお子さんの発熱で困ったことはないでしょうか?
子供の場合、体温が40度を超えるなど大人では滅多にならないような高熱を出すことがあります。
このような発熱も風邪の症状として見られることは多く、至急救急車を呼ぶレベルという訳ではありません。
通常は病院で診察を受け、薬を服用すれば数日で症状の改善が見られるはずです。
しかしいつまでも症状の改善が見られないのであればやはり注意が必要です。
今回は風邪とは違うお子さんの発熱の原因と対処法をご紹介します。
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なぜ熱が出るのか?発熱のメカニズム
そもそも人の体はどのように熱を発しているのでしょうか?
家庭にある電化製品を思い浮かべて下さい(ヒーターなどそもそも熱を生産する製品は除く)。
電化製品はその機能を果たす副作用として熱を発します。
これはその製品の機能を果たすために使用するエネルギー100%すべて変換が出来ていないためです。
その変換されなかったエネルギーはロス分とされて殆どが熱に変換されるのです。
そして、人体でも同じような現象が起きています。
人体の中で熱を生産する最大の器官は肝臓と筋肉です。
これらの器官で発生したロス分が熱となり体温を維持します。
激しく運動をすれば筋肉の動きが増え、ロスとなるエネルギー量も増えますので体温が高くなるのです。
そして、それでも熱量が足りないほどの寒さに直面した場合は人体の別の場所で熱を作り出します。
それが褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさん)と呼ばれる細胞です。
褐色脂肪細胞が脂肪酸を酸化するエネルギーを熱に変えることで体温を維持します。
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風邪をひいた時の発熱は良い症状?悪い症状?
風邪を引く原因はウイルスや細菌などが体内に侵入し攻撃してくる事です。
そしてその際の人体が取る抵抗反応が発熱なのです。
発熱の仕組み
1.風邪の原因となるウイルスや細菌を体内に存在している免疫活性食細胞(めんえきかっせいしょくさいぼう)が迎え撃つ
⇒この細胞は白血球やマクロファージなどの細胞でウイルスや細菌などの異物を食べるように取り込む
2.免疫活性食細胞でサイトカインを作り出す
⇒ 免疫活性食細胞が働くことでサイトカインという物質が作り出される。
⇒ サイトカインは内因性発熱物質(ないいんせいはつねつぶっしつ)とも呼ばれます。
3.サイトカインが血流に乗って脳に到達
⇒ 最終目的地である脳内の視床下部には血液脳関門(けつえきのうかんもん)がありサイトカインは入ることが出来ない。
4.サイトカインが情報伝達物質を作り出す
⇒ サイトカインは情報伝達物質であるメディエイタを作り出し、メディエイタは視床下部へ情報を届ける。
5.メディエイタからの情報が届き、視床下部にある体温調節中枢が発熱の指令を出す
⇒ 体温調整中枢が体の各部分に発熱の指令を出す。
⇒ この指令により汗腺を閉じたり血管を収縮させたりして放散熱を抑えるようになります。
⇒ また、筋肉を震えさせたりして発熱を促し体温が上昇します。
以前は発熱は病気の症状とされ解熱剤などで熱を下げるのが正しいと考えられていました。
しかし、現在においては発熱は人体が自らを守る生態防衛機能であると考えられるようになりました。
医者から処方された場合や発熱による耐え難い苦痛が続く場合は解熱剤を服用するようにしてください。
しかし、そうでないのであれば直ぐに解熱剤を服用するのではなく、様子を見たほうが良いのかもしれません。
せっかく体が外敵と戦ってくれているのに解熱剤で邪魔をしてしまうことになるかも知れません。
風邪の原因はエアコン掃除をサボったから?
風邪等の体調不良の原因とエアコン掃除が関係していたことをご存知でしょうか?
エアコンは部屋の空気を循環させています。
つまり、図らずも外部から持ち込んでしまったウイルスや菌が室内に入ってしまうとそれを部屋中に拡散してしまうのです。
そして、さらに怖いのがエアコン内部に繁殖してしまったカビや菌。
しっかりエアコン掃除をしておかないと吹き出し口からカビや菌が部屋中に循環してしまいます。
そしてそれを呼吸などの際に体内に取り込んでしまうと風邪等の体調不良が起こってしまうのです。
エアコンにいる怖いカビ菌。カビ肺炎(かびはいえん)
夏になると特に増えるのが夏型過敏性肺炎と呼ばれるタイプのカビ肺炎です。
原因はトリコスポロンと呼ばれるカビで、体内に吸い込んでしまうことでアレルギー反応を起こし肺炎を発症します。
主に6月から9月ごろに多い症状であることから夏型過敏性肺炎と呼ばれています。
症状は喉の痛みと咳を伴います。
人によっては発熱の症状が現れる事もあるので風邪と間違いやすいので注意が必要です。
慢性化してしまうと肺機能が低下してしまいます。
そして、完治したとしても咳が出やすくなりやすくなってしまうので注意が必要です。
そして、この菌が最も繁殖しやすい場所こそがエアコンの内部なのです。
エアコンは内部に湿気を溜め込みやすく、菌の繁殖には最適な場所になってしまっています。
ですのでエアコンをきれいに保っておく必要があります。
季節の変わり目など、定期的に掃除することを意識しましょう!
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