26May

子供が頬が痛いといって泣きだした…
お母さんなら誰でも1度は経験があると思います。
そんなときはどうすればいいでしょうか。
安易におたふく風邪だろうと思っていても、出てくる鼻水が黄色いと全然違った病気が原因かもしれません。
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子供が頬が痛いと泣きだした…原因はなに?

子供は痛みをうまく説明することができません。
親が言葉の意味を推測して理解してあげることが大切です。
頬が痛いといっても、実際は歯や鼻や耳の痛みである可能性が高いです。
子供が頬が痛いというとき、考えられる原因は4つあります。
・副鼻腔炎
・中耳炎
・虫歯
それぞれの原因と対処法について解説します。
頬が痛いといえば『おたふく風邪』

おたふく風邪は、ムンプスウイルスが感染することによって起こります。
正式名称は流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)といいます。
耳下腺とは、耳の下に位置する唾液腺のことで、ここが赤く腫れてしまうのです。
日本では、毎年200万人以上の患者さんが発生しており、冬から春先にかけて患者数が増えます。
おたふく風邪にかかる年齢は3~6歳が最も多く、半数以上を占めます。
ちなみに、おたふく風邪は一度かかると二度とかからない風邪です。
おたふく風邪の主な原因は、既におたふく風邪になっている人の咳や唾、接触による感染です。
おたふく風邪は人から人へ感染するのです。
症状として、最初は左右どちらかの頬から腫れていきます。
その次に、逆側の頬も腫れていくのが一般的ですが、片側だけ腫れる場合もあります。
頬が赤く腫れて痛みが出るのです。
おたふく風邪にかかると、他に発熱や頭痛、嘔吐などの症状が出る場合があります。
通常は1週間~10日で症状は収まります。
しかし、合併症を併発した場合、入院することもあります。
おたふく風邪の対処法は?
おたふく風邪には治療法や特効薬はありません。
前述したように、放っておけば1週間くらいで治ります。
そのため、痛みや熱を軽減するような対処をするのが一般的です。
子供がおたふく風邪かもと思ったら、小児科を受診しましょう。
具体的には、鎮痛剤や解熱剤が処方されると思います。
おたふく風邪は他の子供に感染するおそれがあるので、症状が収まるまで登校・登園が禁止になります。
現在、おたふく風邪には予防接種が一番効果的な対策になります。
日本では、おたふく風邪は「任意予防接種」に規定されています。
しかし、予防接種していると感染する確率は10%以下になるので、積極的に予防接種をしましょう。
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鼻水が黄色いときは副鼻腔炎かも?

副鼻腔炎とは、文字通り副鼻腔に炎症がおきる病気です。
副鼻腔とは、顔面の内側にある鼻の空洞のことを指します。
炎症を起こした結果、副鼻腔内に膿が溜まり、強いにおいを発します。
また、副鼻腔炎には急性と慢性があります。
慢性副鼻腔炎のことを蓄膿症(ちくのうしょう)と呼ぶこともあります。
風邪や疲労による体の抵抗力が弱くなり、副鼻腔が細菌に感染することが原因です。
インフルエンザ菌によって感染することもあります。
副鼻腔炎の主な症状は痛みと鼻水です。
副鼻腔炎は、顔や頭の様々なところに痛みが出るのですが、これはどこが炎症を起こしているかによって変わってきます。
例えば、頬が痛くなるのは、副鼻腔炎によって上顎洞(あごの奥)が炎症を起こしていることが原因です。
また、鼻水は黄色くドロっとしており、においも強いです。
鼻水が黄色いのは、副鼻腔内の膿が排出されているからなのです。
副鼻腔炎の対処法
前述したように、副鼻腔炎を発症するときは疲れが溜まって、体の抵抗力が落ちている場合が多いです。
ですので、副鼻腔炎には睡眠をしっかりとることが一番の対処法です。
それでも痛みが長引くようなら耳鼻咽喉科に行って治療してください。
X線検査を行ったり、消炎鎮痛剤を処方されると思います。
耳だれがあるなら中耳炎の可能性も!

中耳炎とは、鼓膜の内側の中耳という空間に炎症が起きている状態で、子供の感染症で代表的な病気です。
中耳炎の症状として、耳の痛み、耳だれ、発熱、頬の腫れや痛みなどがあります。
子供が中耳炎かもと思ったら、耳鼻咽喉科で治療を受けてください。
耳の中に細菌が繁殖して膿が溜まっているので、抗菌薬が投与されます。
また、抗菌薬を数日間投与しても症状が改善しない場合は、鼓膜を切開する場合もあります。
虫歯が原因で頬が痛い…

虫歯が原因で頬が腫れることがあります。
これは、虫歯によって歯茎に細菌が繁殖し、膿ができて歯茎や頬に痛みが広がっているのが原因です。
虫歯を放置すると、歯の神経が死にます。
その結果、歯に痛みがないままどんどん膿が溜まっていくことがあり、とても危険です。
急いで、歯医者さんへ行って虫歯の治療を行ってください。
頬の痛みの原因が何であるか、個人で判断するのが不安な方もいると思います。
子供の体の痛みを理解するのもなかなか難しいです。
まずは「総合診療科」に行き、何科に行けばいいか判断してもらうことをおすすめします。
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