20Sep

頚椎とは首の骨の事です。
この頚椎に何らかの異常があると首が痛くなったり、頭痛が起きたり、手足がしびれたりする事があります。
このような頚椎に起因してこのような症状が現れる状態を頚椎症と呼びます。
首の骨は頭を支える重要な役割を果たすだけではなく、折れれば命にも関わるので首の異常は不安になるものです。
ここでは頚椎症の原因、症状、またタオルを使った症状の改善方法などを詳しくご説明していきます。
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頚椎とは首のどの部分?頚椎の機能と役割。
ではまず始めに頚椎についてご説明します。
頚椎(けいつい)とは?
頚椎とは首の骨の事です。
通常、頚椎は7つ存在しています。
一番上の頭に近い位置にある頚椎を第一頚椎、若しくは環椎(かんつい)と呼びます。
第一頚椎は頭蓋骨の後頭骨と繋がります。
一番下の背中に近い位置にある頚骨を第七頚骨と呼びます。
第七頚骨は脊椎へと繋がります。
ちなみに脊椎とは一般的に背骨と呼ばれる骨の事を指します。
背骨は複数の椎骨(ついこつ)で構成されています。
そしてその椎骨の間に緩衝材の役割を果たす椎間板(ついかんばん)を挟んで首から臀部まで繋がっています。
頚骨も脊髄と同じく7つの頚骨の間に椎間板を挟んでいます。
この椎間板のおかげで首を横に振ったり、回したり出来るようになります。
頚骨同士をつないでいるのは椎間板だけではありません。
他にも脊椎を縦に通る前縦靭帯(ぜんじゅうじんたい)と後縦靭帯(こうじゅうじんたい)、椎間関節、筋肉などもあります。
頚椎から脊髄の内部は空洞になっておりその中を脊髄や神経などの重要な機能が通っています。
この椎骨の脊髄や神経が通る部分を脊柱管(せきちゅうかん)といいます。
そして、脊髄から枝分かれしている神経根(しんけいこん)は各椎骨の間にある椎間孔(ついかんこう)を通り体の各部に繋がります。
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頚椎症の症状と原因は?痛み以外にもしびれや眩暈の症状も。
では次に頚椎症を発症してしまう原因をご説明します。
頚椎症の原因
前記の通り、頚椎と頚椎の間には椎間板が挟まっており、緩衝材の役割を果たしています。
この緩衝材により、首にかかる衝撃を吸収したり、首を回るなどの動作が出来るようになっています。
しかし、椎間板が弾力を失うと緩衝材の役割を果たす事が出来なくなってしまいます。
そうなると頚椎同士が擦れあうなどして痛みを発したり、神経を圧迫したりして痛みなどの症状を引き起こすのです。
頚椎症の症状
頚椎症を発症すると以下の様な症状が現れます。
首、肩、背中の痛み
頚椎の間には椎間板と呼ばれる緩衝材の機能を持つ部分があります。
しかし、この椎間板が柔軟性を失うことで緩衝材の役割を果たせなくなります。
すると骨同士が擦れあい炎症を起こして痛みを発するようになります。
また、首を後ろや前、右や左に動かすだけでも痛みを感じるようになります。
更に椎間板の緩衝材の機能が無くなることで神経が圧迫され、頭痛や眩暈の症状を起こす事もあります。
また、首以外にも肩や背中に痛みが現れる場合もあります。
倦怠感、脱力感
全身に倦怠感や脱力感が現れます。
手のしびれ
頚椎症を発症すると手や指先がしびれる事があります。
これも椎間板が緩衝材の機能を失うことで神経を圧迫する為です。
しびれの症状には個人差がありますが、人によっては指先を使った細かい作業が出来ないほどしびれる場合もあります。
足のしびれ
手と同様に頚椎症を発症すると足にしびれの症状が現れます。
頚椎症の痛みはタオル枕で改善!
では最後に頚椎症の予防と症状を改善する方法をご紹介します。
タオル枕
自宅で簡単に出来ますので是非一度試して見てください。
用意が必要なのはバスタオル1枚と紐を2本だけです。
バスタオルは長方形の形状のものとしてご説明します。
- バスタオルの長い面の両端を持ち両手を広げる(長方形が横向きになるように持ちます)
- バスタオルを半分に折ります(縦に長い形状になるように折りたたんでください)
- バスタオルを更に半分に折りたたむ(今度は横に短くなるように折りたたんでください)
- 床やテーブルに置き、端から強めに巻き上げる(ロール状態になるように巻き上げてください)
- 巻き上げた両端を紐で縛る
作り方は以上です。
後は作ったタオル枕を首に窪みに差し込んで使用するだけです。
タオル枕の効果
タオル枕を使用すると椎間板が広がり、圧迫が弱くなります。
すると頚椎の矯正が自動的に行われ症状が改善します。
また、頚椎症の予防効果も期待出来ます。
更に、タオル枕を使用して眠ることで睡眠時の起動が確保されます。
そして、大胸筋の緊張もほぐれて呼吸が楽になります。
そのため、睡眠時無呼吸症候群に予防としての効果も期待出来るのです。
しかし、効果には個人差があります。
タオル枕を使用してかえって症状が悪化したり、使用中に違和感があり安眠出来ない様であれば使用を中止してください。
体に合わないまま無理に使用し続けると症状の改善どころか症状を悪化させる場合もあります。
あくまでご自宅で出来る簡易的な方法としてご活用いただき、症状が酷い場合は病院で診察を受けるようにしましょう。
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