その「痛み」や「しびれ」。 放置していると大変なことに…

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蜂窩織炎が顔にくる原因は?入院し抗生剤で治療も。


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蜂窩織炎になったことはありますか?または、身近に蜂窩織炎になった人はいますか?

先日、私の知り合いは、左下肢が蜂窩織炎になっていて歩けない状態でした。

ほんとに見るからに痛々しかったです。

足が赤くパンパンに腫れあがり、触ってみるとかなりの熱感がありました。

少し触るだけで激痛に苦しんでいたので、ほんと可哀そうだと思いました。

今はだいぶ症状が改善しているようですので安心しているところです。

そんな出来事があったので、今回は蜂窩織炎について紹介していきますね。


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蜂窩織炎はどのような病気なの?丹毒は似ているけど違いは?

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蜂窩織炎といっても初めて聞くかたには難しいと思いますのでわかりやすく解説していきますね。

蜂窩織炎は皮膚感染症の一つ

驚かれるかと思いますが、私たちの身の回りには無数の細菌が存在していて、その細菌と共存して生活しています。

ですので、私たちの皮膚の表面は、常に何らかの細菌と接触している状態です。

皮膚には、外部からの細菌の進入を防ぐバリア機能があるので、通常であれば細菌による影響を受けることはありません。

しかし、何らかの原因で皮膚が感染を起こしやすい状態になることがあります。

  • 皮膚の抵抗力が低下
  • 皮膚表面の傷口
  • 皮膚表面を不潔にている
  • 体の免疫力の低下

蜂窩織炎は、傷口などから侵入した細菌が、皮膚の深いところから皮下脂肪組織にかけて感染し炎症を引き起こしている病態です。

皮膚内に侵入してからは、細胞の周りの細胞間質を広範囲に融解しながら細胞自体を壊死させていきます。

ちなみに、蜂窩織炎という名前は、細胞内に浮遊している細菌が、蜂の巣と、巣の中にいる蜂の幼虫のように見えることからきています。

蜂窩織炎と丹毒の違いについて

蜂窩織炎と症状も感染経路も似たようなものに丹毒があります。

<違いは3つあります>

  • 蜂窩織炎は、皮膚の深いところから皮下脂肪組織で炎症を起こすのにたいして、丹毒は皮膚表面に近い真皮で発症します。
  • 蜂窩織炎は下肢に多いが、丹毒は上半身や顔面に多い。
  • 蜂窩織炎の炎症部分の境界が不明瞭だが、丹毒は炎症部分の境界がはっきりとしている。
  • 蜂窩織炎が顔に発症する原因は?下肢との違いはあるのか?

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    蜂窩織炎は、なんらかの原因で皮膚のバリア機能が低下したことで、細菌が感染し発症します。

    原因となる細菌は、黄色ブドウ球菌化膿連鎖球菌が多いです。

    蜂窩織炎は体の皮膚のどこにでも発症すると言われていますが、ほとんどの症例(90%)では膝下に発症します。

    蜂窩織炎は、なぜ下肢で起きやすいのか?

    蜂窩織炎が下肢(特に膝下)で起きやすい理由は2つがあります。

    水虫部位からの細菌の侵入

    水虫は、私たちの身近なものであり、人から人へと感染が拡大していきます。

    水虫は、足の裏や指に白癬菌というカビが感染することによって発症します。

    この水虫部位は、皮膚が剥離したりや皮膚が不衛生な環境になりやすく、細菌が侵入するにはうってつけの場所になります。

    蜂窩織炎は、この水虫部位から発症するケースが多いですので注意が必要です。

    もし、水虫になった場合には、早めに皮膚科を受診して治療してくださいね。

    リンパ浮腫部位からの細菌侵入

    リンパ浮腫は、ある原因よってリンパ液が停滞し、リンパ液が溜まってむくんだ状態のことです。

    子宮がんや乳がん、前立腺がんなどの手術でリンパ節を摘出した後に起こりやすいです。

    リンパ浮腫になりやすい部位は、皮下組織が少ない下肢(特に膝から下)です。

    このリンパ浮腫になった下肢の皮膚が怪我などで傷ついてしまうと、細菌が侵入したときにリンパ液を栄養として増殖し感染が拡大しやすいです。

    顔に発症する蜂窩織炎の原因について解説

    顔に発症する蜂窩織炎には、眼窩蜂窩織炎、頬部蜂窩織炎、口底蜂窩織炎があります。

    これらは、下肢の蜂窩織炎と同様に、黄色ブドウ球菌や化膿連鎖球菌の感染によって発症します。

    下肢の蜂窩織炎との違いは、ある感染源の炎症が波及して起こる二次的な感染症だということです。

    • 眼窩蜂窩織炎の原因となる感染源は、副鼻腔炎歯周炎
    • 頬部蜂窩織炎や口底蜂窩織炎の原因となる感染源は、歯周炎

    つまり、下肢の蜂窩織炎のように外からの細菌侵入による感染ではなく、体内の感染源の炎症が拡大することで発症する蜂窩織炎だということです。


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    蜂窩織炎の治療につかう抗生剤ってなに?

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    抗生剤(抗生物質)とは、微生物などの増殖や機能を阻害する物質です。

    抗生剤は、一般的に抗菌薬と同義語として扱われることが多いですが、実際には抗ウイルス薬や抗真菌薬(カビ)も含めたものです。

    今回の記事では抗生剤で統一しています。

    一般的に、外来治療できるような軽い症状のものであれば、内服の抗生剤、入院して治療が必要な重症の場合には点滴抗生剤を使用します。

    蜂窩織炎治療の一般的な抗生剤

    • アモキシシリン/クラブラン酸
      黄色ブドウ球菌の多くはβ-lactamaseを産生するためクラブラン酸合剤を使う。
    • セファレキシン
    • セファゾリン
      点抗生剤が必要な場合に使用する。

    紹介した抗生剤は一般的なもので、症状や、発生部位、細菌の薬剤感受性パターンで使用する抗生剤が変わります。

    蜂窩織炎が進行すると入院して治療する可能性も

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    蜂窩織炎の症状が軽い場合には、内服の抗生剤で様子を見ることが多いです。

    しかし、抗生剤を内服しても症状が軽減しないようなら入院になることがあります。

    また、病院に来院した段階で、すでに症状が重い場合には、即入院し治療する必要があります。

    もし、蜂窩織炎を治療せずに放置すると、壊死性筋膜炎や、血液中に細菌が進入し敗血性ショックで死亡してしまうことがあります。

    ですから、壊死性筋膜炎を疑う場合には、直ちに入院して病巣掻爬やデブリードメントなどの手術が必要になりますし、敗血症は点滴抗生剤で治療する必要があります。

    顔に発症するような蜂窩織炎は、元になる疾患(歯周炎や副鼻腔炎)も同時に治療しなければならないので、緊急入院になる可能性が高いです。


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