7Jun

尾てい骨が痛くなった事はありますか?
強打したときはもちろん特に傷や怪我をした覚えがないのに、尾てい骨部分に痛みが…。
そんなときはもしかすると筋肉や神経、骨盤のズレが影響しているかもしれません。
実は外傷だけが原因ではないんですね。
また尾てい骨付近には神経がたくさん集まっているので、痛みやすいのでしょう。
今回は尾てい骨の痛みに関する症状や治療・対策について詳しく説明していきます。
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一般的に起きる尾てい骨の痛みの原因とは?
尾てい骨が痛んだ場合には単に外傷だけだとは限りません。
同じ痛みでも原因が様々あります。
それが故になかなか自分がなぜ痛いのかという原因が分かりづらいので、注意したいところ。
まず尾てい骨の痛みの原因で疑ってみる症状について紹介します。
長時間の同じ姿勢
ずっと座りっぱなしのデスクワークの多い方に表れやすい症状と言えます。
骨が直接痛いというよりも正しくは「骨周りの筋肉が凝り固まって痛くなっている」状態。
また骨盤を起こすような正しいS字の姿勢ではなく、骨盤を寝かせてしまうような猫背の姿勢の場合は尾てい骨が椅子に直接当たってしまいます。
つまりは尾てい骨付近で上半身を支えていますので、負荷がかかってくるんですね。
打撲・骨折
「あのとき転んでからずっと痛みがとれないなあ」と感じているようであれば、放置せずに1度病院で診てもらいましょう。
尾てい骨が転倒によって打撲や骨折しているかもしれません。
ひどい場合には打撲や骨折で骨が歪んでしまっている可能性もあります。
馬尾腫瘍
馬尾腫瘍(ばびしゅよう)は尾てい骨や尾てい骨付近にある腰椎や仙椎にできた腫瘍を指します。
尾てい骨の痛みはもちろんのこと痺れがある場合には注意しましょう。
最悪のケースでは歩行困難にまで陥ることもあります。
尾骨神経痛
尾骨神経痛といって糖尿病や膠原病に伴って痛むケース。
その他ガンでも神経に影響を及ぼしますので、起こる場合があります。
長時間座っている訳でもなく、外傷でない場合、排便で痛む場合には当てはまる可能性があります。
大腸ガン
便秘がちな女性に多いガンです。
とても意外ですが、大腸ガンは尾てい骨の痛みとなって表れることがあります。
大腸は臓器の中でも大きく、お尻近辺までありますから、腸の痛みを勘違いしてしまうのでしょう。
日本では大腸ガンは増加中のガンですし、自分でただの尾てい骨の痛みとは判断しないように。
早期に診断してもらう必要があります。
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尾てい骨が痛む原因は女性や男性で違う?
同じ尾てい骨の痛みでも女性特有のものや男性に多くみられる症状があるようです。
悩んでいる方は実際に自分は何に当てはまるのか早速確認してみましょう。
前立腺ガン
お尻とは関係がなさようですが、前立腺癌の特徴である転移しやすいという点です。
初期の症状でも骨盤辺りに転移して尾てい骨付近が痛くなることがあります。
分娩
女性特有の症状です。
妊娠期にはお腹の赤ちゃんの体重を支えたり、出産時には産道を赤ちゃんが通ることによって物理的に尾てい骨付近の神経や筋肉に圧力がかかってくるんですね。
妊娠や出産時期には女性ホルモンの一種である「エストロゲン」が減少しますので、関節や靭帯が弱くなってくる事も影響しています。
子宮内膜症
原因はまだはっきりと分かっていませんが、子宮の内腔以外に子宮内膜が発生してしまう病気。
尾てい骨痛みだけでなく、腹部、腰の痛みが伴う事があります。
排便時に痛む場合には疑ってみましょう。
子宮頸がん・卵巣がん
男性の前立腺ガンと同様に骨盤あたりに転移しやすいのが特徴です。
転移後、尾てい骨が痛む事があります。
尾てい骨の痛みの原因に対する処置方法を紹介。
なかなか痛みが治らないと座るのが辛かったり、仰向きで寝れずに睡眠不足になってしまったなど普段の生活にも支障がきたしてしまいますね。
そのために必要な治療、対策について紹介していきます。
どんな治療方法があるの?
- ブロック注射
- 手術
- 整体・整骨
基本的な治療方法としては整形外科や整体・整骨治療が挙げられます。
打撲や骨折の場合には特に安静にしておくのがベストです。
改善後、医師の指導のもと整体・整骨・カイロプラクティックを行って下さい。
それでも症状が回復に至らない場合や症状が重篤な場合にはブロック注射や手術を行います(手術まで至る場合はほどんど稀です)。
尾てい骨の痛みといってもガンの可能性も否定出来ませんで、初診の場合は大きな総合病院で診てもらいましょう。
尾てい骨を痛めないために普段からできる事
- 姿勢
- 血行をよくする
- 転倒に注意する
- 座ったときにイスを尾てい骨に当てない
上記でも述べましたが、ちょっとした姿勢のくせによって尾てい骨周辺の筋肉を痛める可能性があります。
本人には楽なのかもしれませんが、悪い姿勢は尾てい骨だけでなく、その他の部分にも影響しますので、背筋を正す事を心がけましょう。
また、血行をよくする事も重要です。
ゆっくりお風呂に入ってストレッチをするのもいいですね。
血行が悪くなると筋肉が緊張してこわばりますし、尾てい骨付近の梨状筋が固いと冷え性の原因にも。
そしてなるべく転倒には注意しましょう。
尾てい骨は出っぱっていますし、とても小さい骨なので外傷に弱いです。
最後にオススメするのは円座クッション。
姿勢を良くして椅子に尾てい骨を当てないようにするのがベストですが、いきなり長時間姿勢良くするのも難しいもの…。
クセで尾てい骨が椅子に当たってしまうようでしたら、ドーナツ状の円座クッションを使ってみましょう。
もし現状痛んでいるようでしたら、痛みも軽減されるでしょうし、何より強制的に当たらないようにしてくれます。
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