19Jul

歩きすぎや立ちっぱなしの仕事。
全体重を支える足には大きな負担です。
そして、足の中でも筋肉痛を起こしやすいのがふくらはぎです。
また、ふくらはぎはむくみ易く、症状が見えやすい体のパーツと言えます。
ふくらはぎは椅子から立ち上がる時や、歩いたり走ったりするのに重要な役割を果たしています。
今回はそんなふくらはぎが痛くなる原因と対処法、またふくらはぎの異常により起こりうる怖い症状を説明します。
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ふくらはぎが痛い!でもその症状は実に様々!
ふくらはぎが痛くなる原因で最も多いのが筋肉痛によるものです。
普段から運動している人であれば、さほど症状が悪化することはありません。
しかし急な運動には注意が必要です。
では筋肉痛以外にはどのような症状があるのでしょうか?
以下にその種類と特徴をご紹介します。
普段運動をしてない人は特に注意!肉離れ(にくばなれ)
スポーツなどの運動の際に突然痛みが発症した場合は肉離れになった可能性が高いです。
肉離れになる原因は?
肉離れとは、筋肉が急激に収縮することで筋膜や筋繊維の一部が損傷した状態を言います。
子供の頃はまだ筋肉が柔軟である為、あまり肉離れを起こす事はありません。
発症する患者の多くが高校生以上で、骨格や筋肉の発達が完了している体の方が肉離れの症状を起こしやすいです。
肉離れの症状は?
肉離れは症状により3段階に分けられます。
・第1段階
この段階では部分的に小さな筋膜や筋繊維の断裂が見られる程度で比較的症状は軽症です。
痛みはありますが自力で歩く事が可能です。
・第2段階
この段階では1段階目より大きな筋膜や筋繊維の断裂が起こり内出血(ないしゅっけつ)が起こります。
この状態では痛みが強く、自力で歩く事が困難になります。
・第3段階
この段階になると医師から重症と診断されます。
筋繊維の断裂が激しく、断裂した場所の皮膚が陥没しているのが目視できます。
この段階では歩行はほぼ不可能で、かなり強い痛みを伴います。
応急処置)
応急処置の基本は患部を冷やす(アイシング)です。
直接氷を皮膚に当てると凍傷を起こす可能性があります。
患部を冷やす時は、氷をビニール袋の様な物に入れてタオルで包んだ状態で患部を冷やすようにしましょう。
症状が1段階目で、痛みがすぐに引くようでしたら軽い肉離れですので、特に問題はありません。
しかし、2段階、3段階目の症状や、1段階でもいつまでも痛みが引かない場合は病院へ行くようにしましょう。
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本当は怖いふくらはぎの痛み。それって動脈硬化の症状かも?
ふくらはぎの痛みと動脈硬化(どうみゃくこうか)は関係しています。
一定の距離を歩きふくらはぎが痛くなったことありませんか?
しかしその後、しばらく休むと痛みが消えていた。
じつはこれ、動脈硬化が疑われる症状なのです。
動脈硬化の症状
ふくらはぎの筋肉は、運動などの際には普段の数倍の血液を必要とします。
しかし、動脈が硬化してしまうと十分な血液がふくらはぎに届きません。
その結果、乳酸などが足に滞留して痛みを感じるようになります。
上記以外に現れやすい症状に足の冷えがあります。
女性で冷え性のためもともと足が冷たい人は症状に気が付きにくいかもしれません。
しかし、男性で今まで感じたことのないような足と冷えを突然感じたらそれは動脈硬化の初期症状である可能性が高いです。
冷えの原因は同じく血流不良によるものです。
血液の流れが鈍くなると体の先端の部分まで十分な血液が届かなくなります。
その結果、その部分の温度は上がりにくくなります。
ですので、片足だけが冷えているような場合は特に動脈硬化の注意が必要です。
また、足にしびれの症状が出続けている場合も動脈が硬化している可能性があります。
しびれは症状が進行しているサインです。
しびれの後に刺すような強い痛みに変わってきたら動脈硬化の確立がかなり高いです。
動脈硬化になってしまったときの対処法は?
このような症状が出ているにもかかわらず放置してしまうと足が壊死してしまいます。
その結果、最悪のケースでは足を切断しなければならなくなってしまいます。
・足が青黒く変色してきた。
上記のような症状が出ている場合はかなり重症と言えます。
こうなる前にすぐに病院へ行くようにしましょう。
ふくらはぎが痛いときは押す!自宅で出来る効果的なマッサージ
上記の通り動脈硬化は早めに対処しないと恐ろしい結果を招きかねません。
症状がでたらすぐに病院へ行くようにしましょう。
では、続いて動脈硬化による症状以外に有効なマッサージ方法をご紹介します。
肉離れの予防や、疲労時の痛みに効果的ですので是非試してみてください。
但し、肉離れの直後にはマッサージはせず、患部を冷やして安静にしてください。
一定期間が経過し、症状の改善がみられてからマッサージを開始するようにしてください。
疲労時のマッサージ:
リンパマッサージが効果的です。
ふくらはぎは疲れが溜まりやすいですが、同時にむくみやすい場所でもあります。
長時間の立ち仕事などで足に水分が溜まりやすくなります。
マッサージ方法は、両手の人差し指と親指で輪を作り、足首からひざの方へ適度に圧を加えながら揉み上げて行きます。
これを数回繰り返すと溜まっていた水分が流れるようになります。
それと同時にリンパと血流がよくなり、疲労回復の効果が期待出来ます。
肉離れの際のマッサージ:
肉離れの際は安静にしていることが重要ですが、安静にしている期間が長いと筋肉が硬くなってしまいます。
ですので肉離れの症状に改善が見られたら、硬くなった筋肉をほぐしてあげて下さい。
しかし、マッサージをする時は痛めてしまった患部を押したり揉んだりしてはいけません。
マッサージする時は患部の肉離れを起こしていない場所を押して揉み解すようにしてください。
マッサージすることで全体の血流がよくなり、疲労が回復することで肉離れの症状も改善されます。
スポーツの前にはしっかりと柔軟体操をして筋肉をほぐしておきましょう。
また、肉離れにならないように日頃から適度な運動やストレッチを行い筋肉の柔軟性を保つようにしましょう。
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