24Jun

適応障害とは一体どんな症状なのでしょうか?
一時期皇室の方が発症したことでも話題になりましたね。
一般人の生活からいきなり皇室に入るのですから生活ががらっと変わりますし、環境の違いに上手く馴染むことが出来なかったのでしょう。
実際に適応障害によって公の場に出てくる事は少なくなりました。
ストレスに対する耐性は人それぞれ違いますが、個人でも失恋、仕事でのストレス、災害などで起こる可能性があります。
精神科に通っている約10%が発症しているとも言われている「適応障害」。
身近な人にも起こりうる症状なのでしっかりと理解をしていきましょう。
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適応障害とはどんな症状でうつ病とは何が違うのか?
うつ病は世間的に知られていますが、適応障害はあまりよく知らない方も多いのではないでしょうか。
またうつ病と混同して理解している人もいるかと思います。
それでは適応障害がどんな症状なのか確認してみましょう。
適応障害とは?
適応障害とはストレスによって現れる情緒面や行動面の症状のことで社会的障害をきたしている状態のことです。
具体的にはある事柄によって涙もろくなる、集中力が散漫になる、急に怒りっぽくなるなどの症状がある事柄をきっかけに起こってきます。
よくうつ病と比較される事がありますが、うつ病の場合は何事に対してもやる気がなく塞ぎ込んでいる状態に対し、適応障害はストレスの元から解放されるといつも通り楽しんだり、意欲的に活動する事ができます。
例えば平日はストレスで頭痛や吐き気、不安に襲われる感じがあっても休日になると何で悩んでたんだろうと思うことも。
そして日曜日の夜にはまた憂鬱な気持ちが再び戻ってきます。
ただ、「じゃあそんなに重い精神疾患じゃなく、軽いストレス症状なんだ」と侮らないで下さい。
実は適応障害の約4割の方が「うつ病」やその他精神疾患になっているといわれています。
いわば「精神疾患」の前段階で出てくる症状と言えそうです。
単なるストレスと思い、無理をして頑張ったり、耐え続けることで発症してしまうのでしょう。
中には真面目で頑張り屋さんの方には適応障害と気づかずに知らず知らず、ストレスを貯めていることも。
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原因や当てはまる症状チェックをしてみよう!
上記で適応障害についておおよその事を述べてきました。
自分にも症状が似ているとドキッとした方もいるかと思います。
ただ、適応障害は何をしても塞ぎ込んでいて憂鬱な状態が続くから「うつ病」、不安や恐怖の心理状態が続く「不安障害」と特定の症状が顕著に出るわけではないところが難点。
診断も自分では出来ませんので、あくまで適応障害に多い症状という事になります。
以下に適応障害にみられる傾向をまとめましたので、うまく仕事や学校に馴染めなくて困っている方は1人で悩まず症状をチェックしてみましょう。
・暴飲暴食が増えた
・休日は全く問題ないが、平日になると不安や憂鬱な気持ちになる
・タバコの量が増えた
・集中力が続かない
・職場や学校にいきたくない
・食欲がなくなった
・頭痛やめまいがする
治るまでの期間や治療法薬について
世界保健機構によるとこの適応障害の症状は6ヶ月以上症状が続くことはないとしています。
しかし実際にはストレスの原因を取り除く事が出来なかった場合はずっと続くことも多いですし、長らく苦しんでいる方もいらっしゃいます。
もし適応障害だと判明した場合、一体どのような治療を行うのでしょうか。
治療方法
うつ病までのひどい症状ではありませんし、ストレスから離れると普通に変わりないことが適応障害の特徴。
適応障害はストレスが原因というのがはっきりしていますので、主にストレスの原因を取り除くことが非常に重要です。
仕事によるストレスであれば、ひどい少し有給休暇を取って休むことも必要となってきます。
ただ職場の事や家族・家庭の事になると、なかなかストレスの原因をすぐに取り除くという事は難しいもの。
周りの人がサポートできる体制というのも大事で、本人からの相談や不満を聞いて、ストレスに対するアドバイスをしてあげましょう。
そうやって状況から離れることばかりではなく、本人のストレスに対する耐性をつけてあげるということも本人のためです。
ストレスの耐性は人それぞれですが、ストレス耐性の弱い方やストレスに対する適応の仕方がよく分からない状態を改善して環境に合わせていくトレーニングも必要になります。
ただこの時に1人で全てを解決しないように注意します。
1人で解決できずにどうしようもなくなって適応障害になっていますし、さらに抱え込んで精神疾患になったり、改善しても慢性的に再発を繰り返したりします。
しっかりと向き合って解決してきましょう。
薬での治療
ストレスを避けること、徐々にストレスに対する適応力を上げていくことで対処をしていくことの多い適応障害ですが、症状がひどい場合には以下のような薬を用いることもあります。
SSRI・・抗うつ薬の内の1つとなります。三環系抗うつ薬と同じくパニック障害にも効果があります。注意点は薬を辞めてしまうと不安感や頭痛、めまいといった症状が再発してしまう恐れがりますので、医師の指示のもと服用します。
抗不安薬・・向精神薬の1種で不安障害の方に主に用いられます。作用は緩やかなのですが、副作用が強く眠気が強く現れます。
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