7Sep

風邪を引いたので鼻が詰まっていたと思ったら鼻の周りや頭が痛い。
そして鼻の奥の方から嫌な臭いが。
こんな症状があればそれは風邪ではなく、急性副鼻腔炎の症状かも知れません。
ここでは急性副鼻腔炎の症状や原因、予防法などを詳しくご説明します。
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副鼻腔とは体のどこにある?副鼻腔とは?
副鼻腔(ふくびくう)とは体のどこでどのような役割を果たしているのでしょうか?
副鼻腔とは?
鼻の穴の中の事を鼻腔と呼びます。
そして、この鼻腔の周辺には骨で囲まれた空洞が左右それぞれ4個、合計で8個あり、それぞれ鼻腔に繋がっています。
この空洞の部分を副鼻腔と呼びます。
4つの副鼻腔にはそれぞれ場所により名前がつけられています。
・上記の更におくにある腔=蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)
・目の下にある腔=上顎洞(じょうがくどう)
・鼻の上から額あたりにある腔=前頭洞(ぜんとうどう)
副鼻腔の役割と機能とは?
現在のところ副鼻腔のはっきりとした役割は分かっていません。
しかし、一説には副鼻腔は顔面に強い力や衝撃がかかった時にとそ威力を和らげると考えられています。
また、ほかには声を綺麗に響かせる効果もあるようですが、やはりはっきりとした機能は判明していません。
鼻腔や副鼻腔の内部は粘膜で覆われています。
粘膜の表面部分には線毛と呼ばれる細かな毛が生えています。
この線毛は外から侵入してくる細菌やウイルスなどの異物を粘膜と一緒に副鼻腔の外へ排出する機能を持っています。
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急性副鼻腔炎とはどんな症状?完治までに要する期間は?
では次に副鼻腔炎の症状や原因などを詳しく説明していきます。
副鼻腔炎とは?
副鼻腔炎とは副鼻腔内部に侵入した細菌やウイルスが原因で副鼻腔内部が炎症を起こした状態です。
副鼻腔炎には急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の2種類が存在しています。
急性副鼻腔炎の症状は通常1~2週間程度続き、長い人でも30日程度で完治する症状を指します。
ちなみに、副鼻腔炎の症状が長引いたり、一度完治しても繰り返し炎症を起こしてしまう場合があります。
その場合は、慢性副鼻腔炎と診断されます。
急性副鼻腔炎の原因は?
急性副鼻腔炎の多くは風邪などをこじらせる事から発症します。
風邪などで鼻腔が細菌やウイルスに感染し、炎症を起こすとそこから副鼻腔まで炎症が及びます。
そして、炎症により鼻腔と副鼻腔が繋がっている部分が腫れる事があります。
また、炎症によって副鼻腔内部の分泌物や膿が上手く体外に輩出できなくなる為、更に炎症を長引かせてしまいます。
このような状態が続くと風邪をぶり返し、症状が長引いていきます。
症状が続く間は免疫力も低下します。
そのため、インフルエンザなど他の病気にもかかりやすくなってしまいますので注意が必要です。
また、咽頭炎や扁桃炎などの炎症や真菌、虫歯も副鼻腔炎の原因となる場合があります。
そして、遺伝の可能性も考えられています。
両親が副鼻腔炎を発症しやすい場合、子どもの副鼻腔炎になりやすいと言う研究結果も出ています。
急性副鼻腔炎の症状は?
副鼻腔炎を発症すると以下の様な症状が現れます。
・鼻詰まり
副鼻腔内部で起きた炎症が原因で鼻腔の粘膜が腫れると鼻が詰まりやすくなります。
また、副鼻腔炎を発症すると鼻水の粘度が高くなります。
そして、この粘度の高い鼻水が鼻腔につまりやすくなり鼻詰まりを発生させます。
粘度の高い鼻水、黄色っぽい鼻水
急性副鼻腔炎の初期症状ではサラサラとした水っぽい鼻水が出ます。
しかし、症状が進行するにつれ粘度の高い鼻水が出るようになります
また、黄色っぽい色の付いた鼻水が出る場合もあります。
顔面の痛み、頭痛
急性副鼻腔炎になると鼻の周りやおでこ、目の奥に痛みを感じる場合があります。
これは副鼻腔内部で起きている炎症による痛みです。
痛みが現れる場所は炎症を起こしている副鼻腔によって異なります。
咳や痰
急性副鼻腔炎になると咳や痰が出る事があります。
副鼻腔の炎症が喉まで達し、鼻水が喉に流れ込む事で咳や痰が出やすくなります。
上記に当てはまる症状があれば一度耳鼻科で診断を受ける事をお勧めします。
急性副鼻腔炎を発症させないために必要な予防策は?
急性副鼻腔炎を発症させないためにはどうすれば良いのでしょうか?
最後に簡単に実践できる予防法をご紹介します。
鼻の中を清潔に保つ
鼻水が溜まった状態では不衛生です。
衛生環境が悪いと細菌やウイルスが繁殖しやすく、発症のリスクを高めます。
また、鼻水が詰まったままの上体だと、体内に侵入した異物を体外へ排出する事も出来ません。
鼻が詰まっている時は放置せず、鼻をかんで鼻水を外へ出すようにしましょう。
規則正しい食生活
健康な肉体は免疫力も高く、体内に細菌やウイルスが侵入しても粘膜が守ってくれます。
しかし、不規則な食生活や体力が低下している時には免疫力も低下し細菌やウイルスに感染しやすくなります。
睡眠をしっかりと取り、食生活にも注意を払い健康な体作りを心がけましょう。
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